40代後半からの【転職】必勝法~求人情報の巧みな使い方とは?

40代後半からの【転職】必勝法~求人情報の巧みな使い方とは?

GWの連休が待ち遠しいナリヒロです。今日のテーマは、40代後半からの「転職」です。「自分に対する会社の方針に不満がある」とか、「新しい職場で自分の可能性をもう一度試したい」というあなたに、小生の失敗体験と、最後にたどり着いた奇策を紹介します。そのキャッチフレーズは・・・

“中年の転職は、受け身じゃなく、攻めていけ!”

ちょ~難しい中年の転職

長かったアメリカ生活を切り上げ、帰国をしたのは48歳の時。日本に到着して落ち着くと、始めたのは仕事探しでした。その時、漠然と抱いていた不安は・・・

「40代後半の中年に、それなりの仕事はあるだろうか?」

 

まずコンタクトしたのは、昔の仕事仲間です。しかし、「ポジションがあったら連絡する」と言われたまま放置状態。「年齢から考えると、日本では再就職は難しい。帰国しない方がいいのでは」。家族に忠告された言葉がよみがえります。

多数の転職サイトに登録してみたが…

そこで頼みの綱となったのは、ネットの「転職サイト」です。次から次へと登録を続ける間にその数は10サイト以上に。「リクナビ」と「マイナビ」をはじめ、主なものはこれだけあります。

  • リクナビ
  • マイナビ
  • enミドルの転職
  • DODA(デューダ)
  • JACリクルートメント
  • キャリアカーバー
  • indeed(インディード)
  • ビズリーチ
  • リクルートエージェント
  • Spring転職エージェント
  • パソナキャリア
  • フェローズ

これまでの履歴や希望の職種を入力して登録すると、次の日から求人の情報が満載のメールが届くようになりました。その数の多さに期待に胸が膨らみましたが、詳細を見るうちに「やはり!」という現実に直面します。

それは、35歳という超えられない壁です。

それでも気を取り直して、「35歳以下」という条件の明記がない求人を見つけては、応募し続けました。その数は300以上。しかし、前向きな反応はほとんどなし。けっきょく面接に呼ばれたのは3社ほど。そのどれも2次面接には進めませんでした。

他に3社ほど面接に呼ばれましたが、人材派遣・紹介会社からのもの。適当な働き口があったら追って連絡するという、成果先送りの形です。(このうち1社から忘れたころに連絡があり、アルバイトに少しあやかりましたが)

「東証一部上場の会社に7年以上就業した経験を持つ自分を、なぜ一社も採用しないのか?」。ビジネスレベルの英語も使え、異国のアメリカで長年フリーで働いた経験は、まったく役に立たないのか。さすがに、へこみました。

ハローワークにお世話も…

そして止む無く足を運んだのは、職探しのメッカ、「ハローワーク」です。不況の時、疲労感漂う失業者が詰めかける印象があるその場所に、自分がお世話になるとも思ってみませんでした。ただ、

ハローワークの担当の方々は、親身になって話を聞いてくれます。

その誠実さは、大学時代の就職活動で心の支えになってくれた職業相談課のオジサンに匹敵するものがありました。 お陰で、転職がうまくいかず、折れていた心が癒されたのです。

ハローワークの良さは、企業との間の橋渡しを重視している点です。応募リストの中から良さそうなものを選ぶと、担当者の方がその場で、企業に直接、連絡を入れてくれるのです。日時のが合えば、面接は速攻で決まり。こちらは一切、企業と話す必要はありませんでした。

しかし、ハローワークの助けがあっても厳しい現実は変わりませんでした。紹介されて尋ねた2、3の企業でもあえなく撃沈。ハローワークの担当者の方に申し訳なくなるほどの結果でした。

転職サイトとハローワークを利用して奮闘した3か月あまり。仕事にありつけなかった理由を、自分なりに考えてみると…

  • 人事・管理部門での仕事の経験がなかった
  • 経理や財務の知識や経験がなかった
  • 仕事に直結する資格を持っていなかった
  • 英語の能力を証明する認定がなかった
  • フリーでの履歴ではアピール度がなかった

攻めに転じよう

まったく上手くいかない職探し。自ずと方向転換を迫られ、思いついたのが「アメリカ型の就活スタイル」です。

アメリカは能力主義。企業と従業員の関係も、自分の能力を売り込んで対価を受け取るという意識で成り立っています。年齢でとやかく言われることはありません。日本でこの方法が通用するか確信は持てませんでしたが、他に手段がないなか、もうトライするしかありません。そして、

「売り込み作戦」の開始です。

最初の手順はざっと次の通りです。

1.転職サイトやハローワークなどから、求人募集の企業とポジションの情報を集める。

2.その企業のサイトで、同じポジションもしくは類似しているポジションで募集をかけていないかを確認する。

3.それがあれあ、企業の人事部門へ直接、応募のメールと共に履歴書を送付する。

ここで最も大事なのはメール文の中身です。「自分がなぜ企業の役に立つと思うのか」「自分がどれだけの力量を持ち、実績を上げてきたのか」など、メールで展開するのです。先方に呼ばれてる面接とは違い、こちらのペースでまずアピールが出来るわけです。

この作戦に切り替えてから、瞬く間に返信メールで面接の打診がありました。そしてここからが、本領発揮となります。面接というよりは、「プレゼン」として臨むわけです。企業の方向性やニーズをあらかじめ踏まえたうえで、事業拡大のための企画書をパワーポイントで作成し、数部コピーして面接時に持参しました。

人事を担当する専務との面接は、就職面接というより企画会議の様相を呈しました。その時の小生の姿勢は、「ここで仕事をさせてくださいというよりは、一緒にこの企画を実現させましょう」という姿勢で臨みました。そして、遂に専務が決定的あ言葉を発したのです。

「実はウチもこういう企画を、やらなくてはいけないと思っていました」

数日後、社長と他の役員を加えて二次面接が行われました。結果、その企画は即実行は無理だと判断されましたが、別のポジションでの採用が決まったのです。方向を転換してから、たった半月後の出来事でした。

変わり始めた中年の転職

窮地での奇策で得た職を、現在も続けていいます。ところが7年たった今、日本の労働環境の変化に伴い、中年の転職事情そのものがは大きく変わってきています。

まず、近年の人手不足です。

4月からの「改正入管法」が施行され、5年間で34万人の外国人労働者が受け入れることになります。しかし、彼らの多くが担うのは、専門技術を必要としない建設現場の作業員や飲食店の店員などの単純労働だと考えられます。 (技能があれば、以前から日本で就労できたはずですから) つまり、一般企業のホワイトカラーの職場の人手不足の解消にはあまりならないのです。

さらに安倍政権が推し進める「働き方改革」の影響です。

残業時間は、政府の号令によって一般企業からある種、強制的に減らされていきます。しかし、業績を維持すため、 企業側は仕事量を急には減らすわけにはいかないので、自然と従業員を補充せざるを得ないのです。若年層の労働人口が減る中で、ホワイトカラーのポジションの供給先は、女性、そして中年層に求められることになります。

以上の2つの大きな要因を考慮にいれると、中年の転職は、失敗を含めた多くの経験と、長年培ったノウハウをうまくアピールすることが出来れば、その可能性はこれまで以上に広がると考えられるのです。中年も自信を持って、企業の門を叩きましょう。■