【リニアモーターカー】が故郷に!~【中央新幹線】の完成はいつ?

【リニアモーターカー】が故郷に!~【中央新幹線】の完成はいつ?

一つ間違えば「てっちゃん」になっていたナリヒロです。今回は未来の鉄道について書いてみたいと思います。忘れ去られた小生の原風景に、突然未来がやってくるぞ、という夢のような話。それは・・・

親の田舎にリニアモーターカーの駅ができるのです!

田舎の中にリニアの駅が出現?

小生の両親の田舎は、岐阜県中津川市。江戸時代、日本の内陸部を江戸から京都に貫いていた街道「中山道」で木曽(長野)から美濃(岐阜)に入ってすぐの宿場町だったところです。水の綺麗さを誇る木曽川に取り囲む中津川市は、人口約7万9千人。見た目は典型的な日本の田舎町です。

そこに大ニュースがもたらされたのが2013年9月。2027年に完成を目指す、品川~名古屋間の「リニア中央新幹線」、いわゆるリニアモーターカーの停車駅の一つが、中津川市に設置されることになったのです。これは、田舎町にとっては、ある意味、奇跡の出来事です。なぜなら全長438kmを走るリニアの駅は、発着駅の品川と名古屋を含むたった6駅しかないからです。

リニアは「21世紀の中山道」?

「東海道新幹線があるのに、どうして中央新幹線を作るのか」。これは誰でも思う疑問です。所要時間の短縮という鉄道業界の本能もあるかもしれませんが、

大きな目的は、「地震対策」ということらしいです。

南海トラフ巨大地震の発生が危ぶまれるなか、万が一に備えて、東日本と西日本を結ぶ大動脈を二重化する必要があるというです。「東海大地震で東海道新幹線が寸断されても、中央新幹線があるさ」。そのため、86%がトンネルになるリニアの耐震性が重視されることになりそうです。

最高時速500キロで疾走し、 品川と名古屋をたった1時間7分で結ぶリニア。その間の地域が1時間以内でアクセスできるようになるため、リニア周辺が一大都市圏となると考えられています。

江戸時代の主要街道のひとつ中山道は、もう少し北の内陸部を通っていましたが、中央新幹線はまるで「21世紀の中山道」とも言えそうです。 気になる中央新幹線の駅は、次の6つの駅です。

品川 ⇒ 神奈川県内駅 ⇒ 山梨県内駅 ⇒ 長野県内駅 ⇒ 岐阜県内駅 ⇒ 名古屋

リニア中央新幹線ルート

この中の「岐阜県内駅」が中津川市内に建設される予定になっています。具体的な場所は、母親の実家から車で10分ぐらいのところにあるJR中央本線「美濃坂本駅」の北側辺りというのです。

建設予定の駅は、中津川市が公表した予想図によると、その形状は700m以上に及ぶ高速道路の高架橋のような形状になるようです。のどかな田園風景の中に突如、巨大な壁が出現することになります。また美濃坂本駅の東側には、さらに巨大な中部車両基地も建設される予定です。

経済効果の一方で自然はどうなる?

リニアの停車する町となる中津川市は、市長を本部長として「リニアのまちづくり推進本部」を設置。官民一体となって、地域活性化を図ろうとしています。特に大規模工場でもある車両基地も設置されるため、雇用の拡大に伴う人口増加、さらに企業誘致などの可能性に期待が集まっているようです。

駅周辺完成予想図【左】美濃坂本駅【右】リニア駅 (中津川市提供)

一方で、豊かな自然をなるべく壊さずに、駅舎を含めた駅周辺の開発を進めるかが問題になると考えられます。JR東海側では、環境に関して完成後も調査を続け、動物や植物を含む生態系への影響をモニタリングするとしています。

現地を知る筆者としては、美濃坂本駅前にある中津川名物「栗きんとん」の店、「柿の木」がどうなるのか気になるところです。古びた店構えが魅力ですが、やはり一新される駅ビルの小綺麗な一テナントになってしまうのでしょうか。なんだか惜しい限りです。

ゼネコン談合発覚で計画に遅れ?

ところが未来への一大計画に水を差すニュースが飛び込んできました。

建設工事をめぐるゼネコン4社による談合事件が発覚

2018年10月、東京地裁は独占禁止法違反と4社 (大林組、清水建設、大成建設、鹿島建設) の共謀を認定し、大林組と清水建設に罰金の判決を下しました。しかし、大成建設と鹿島建設は談合を否認しており、裁判は長期化する様相を呈しています。

JR東海は「工期に影響はない」としています。しかし、工事の根幹を担うゼネコンへの刑事告発に加え、公正取引委員会は行政処分として排除処置命令や課徴金納付命令を出すとも予想されるようです。今後の工事受注や進捗に影響がでる公算は大きく、2027年の開業に黄色信号が点灯するかたちになっています。