2分で分かる【人望がない人】が【人望がある人】に変わる方法

2分で分かる【人望がない人】が【人望がある人】に変わる方法

あなたは、日ごろから職場でこう思ってはいませんか。

「自分は仕事はできるけど、人望がないな~」

仕事は努力すれば、それなりに出来るようになります。また、上司から言われることを、逆らわず真面目にコツコツ実行していけば、ある程度、出世はできるでしょう。

しかし、それだけでは寂しいですよね。せっかく数人の同僚と多くの時間を共にしているのに、誰にも頼られることなく、オフィスの中でポツンと座っている。そして、仕事の合間になんとなく寂しく思う。

「もう少し人から頼られる存在になりたい」

あなたが心の中でこう叫んだことがあれば、「人望が厚い人」になるための準備ができていると言えます。

まず、最初の確認しておきたいのは、「人望は集めるのではなく、自然に集まるもの」です。要になるのは自分の心がけです。

人望が集まるようなるには、まず自分を真摯に見つめなおすことが必要です。その上で、ひとつひとつ気を付ければ、着実に人望は集まるようになるでしょう。

今回は、そのポイントを出来るだけコンパクトにまとめてみました。さあ、新しいあなた作りが始まります。

人望がない人が人望がある人に変わる方法とは?

「人望が厚い」というのは、どういうことでしょうか。

「あの人に頼んでみよう」「あの人に聞いてみよう」「あの人に助けてもらおう」と思う相手が、「人望が厚い人」と呼ばれる人です。周りの人々にそう思われる人に欠かせないのが、

「信用」です。

どれだけ信用できるかによって、人望の厚さに差が出てくると言い切っていいでしょう。

もし、あなたが「自分は人望がないのでは?」と不安を感じているとしたら、それはズバリその通り。あなたは人からあまり信用されていないのです。それは辛いことですが、しっかりそれを自覚することが、まずスタートラインです。

ここから自分の「信用スコア」をどのように上げていくか。様々な観点からいくつか方法をご紹介します。

「公平さ」は最低条件

信用度を上げるために、まずキーとなるのが「公平さ」です。あまり考えたこともないかもしれませんが、自分に問いただしてください。

「自分は誰に対しても公平に接しているか」

これは単に部下に対してだけではありません。大人であろうと子供にであろうと。そして知り合いであろうと、他人であろうと。そこまで突き詰めると、あなたは「誰にでも公平にしている」とは、到底言えないですよね。

だからと言って、落胆することはありません。本当に誰にでも公平いたら、自分が持ちません。ただ、この問いに対して、真摯に考えることが大切なのです。

一方、周りの人は、あなたの「公平さ」をあなたの信用度を図る上で重要視しています。しかし、職場であっても公平であることは、なかなか難しい。その上で、周りの人は、「公平であろう」と努めているあなたを見ているのです。

公平さを保つために大切なこととは何でしょうか。

一つ例を例を挙げるとしたら、「相手によって態度を変えない」ということがあります。

もし、部下からの相談に対して与えた助言や意見を、その後、あなたの上司の意向を尊重するために変えてしまったら部下はどう思うでしょう。

「あの時、言ってくれた言葉は、何だったのか」

と、部下からの信用を一瞬にして失うこととなり、二度と本気で相談されることは無くなるでしょう。社会、とりわけ競争意識が存在する職場では、公平でいることは努力が必要です。それ故に、その姿勢をある程度保つことができれば、確かな信用を得られるのです。

自分を確立する

次に考えたいのは、「自分を確立する」という課題です。

いくら公平さを持っていても、自身が人を支えるほどの「力量」がなければ、信用を得られるはずはありません。職場であれば、在職年数に値する経験と実績、そして技術を持っている必要があります。

同じ仕事を続けていれば、成功もあるでしょうし、失敗もあります。そこから自分は何を学び、生かしてきたかを見直してみてください。そこから得られる教訓をしっかり自覚しているでしょうか。

また「実績」は、どの程度上げてこられたでしょうか。別に出世を早めるような大きな成果が必ずしも必要ではなく、与えられた仕事を、期待されていたレベルで達成されることができたかが大切です。

「技術」はどうでしょうか。新米として仕事を始めたころと加え、同じ作業をするにも質量ともに向上したでしょうか。

この三点について検証して、客観的に自分を評価しましょう。自分が自分の上司だとして、自分を「あの人は大したものだ」と尊敬できるか、それとも不満を抱くのか。

もし「もっと出来ているはずなのに、思ったより出来ていない」と自分に不満を抱く点があった場合は、人望云々等ことはとりあえず脇に置いて、気が付いた部分の改善に努める方が先決です。

相手の立場になれるか

第三のキーとなるのは、「相手の立場になれるか」ということです。

いくら信用があって力量がある人でも、自分に対してまったく関心を抱いてくれない人に相談はしませんよね。やはり「自分の気持ちを親身になって聞いてくれる」という部分は「人望」では欠かせません。

そのためには何が必要なのでしょうか。それは、

「想像力」です。

相手の立場になって考える。言葉では簡単ですが、実際、それは意外と難しいことです。なぜなら、「自分がこの人だったら、どうだろうか」と心をシフトをすることが求められるからです。

それでも、相談してきた相手が自分の若いころに似ているとしたら、自分の過去を思い出せばことは足ります。親身になることは、そんなに難しいことでないですよね。

しかし、自分と全く違う境遇、そして世代、そして性別だとしたら、なかなか相手の立場を理解することはできません

そこで、必要になるのは「想像力」です。つまり、「自分が〇〇だったら」という架空の想定に、どれほど自分をリアルに落とし込めるかということです。

ところが、この想像力を鍛えるのは簡単ではありません。昔から自然とできる人もいますが、多くの人にとっては難しい。ただ、一つだけ誰でもできる訓練方法があります。

それは映画を見たり小説を読んだりすることです。映画や小説の主人公は、その境遇、世代、性別と様々です。鑑賞者は作品によって、主人公の視線を借りてさまざまな人を疑似体験することができるのです。

とかく大人になると、ビジネス書ばかり読んでいて小説を手に取ったり、昔みたいに映画に行くこともあまりないのではないでしょうか。今はスマホでどこでも読書が出来る時代です。時には小説を通勤中に読むのはどうでしょうか。

自分の資質を磨こう

人望が集まる最後のポイントは、「人格者」であることです。自分の居心地のいい風体にかまけて、人に対するマナーをないがしろにしていませんか。

親でもない限り、他人はあなたの資質についてとやかく言いません。会社は、あなたが仕事さえしてくれれば、人格に多少の落ち度があっても問題にしません。

しかし、会社でさえコンプライアンスが重視される現代。個人も状況に合わせて自分を律することが、以前よりも求められています。多様化が進んでいるからこそ、デリカシーが大切とも言えます。

その一つが、相手の言葉を聞くことです。

他人があなたに救いを求めてきたとき、まず大切なのは相手の話を過不足なく受け止めることです。

頼ってくれたことをいいことに、相手が話の核心を話す前に、自分の意見を一方的に話し始めていませんか。そんなあなたに対して、相手は「どうしてこの人に相談したんだろう」と後悔してしまいます。

話を十分聞いたら、次に大事なのは「秘密を守ること」です。あなたに相談するということは、あなたがむやみに内容を公言しないという「信用」があることを意味しています。

どんな些細なことだと思っていても、相手にとっては「重要なこと」です。相談事は、会社の「取り扱い注意」と同じだと思ってください。

見本になる人を見つける

これまで人望が集まるのに必要なことをご紹介しました。いかがでしょうか。

「必要なことが多すぎて、人望を集めるなんて無理!」

と、思われた人も少ないないと思います。そんなあなたに、とりあえずシンプルに始められる方法を一つご紹介します。それは、

あなたの身近にいる「人望がある人」を見つけることです。

あなたの職場を見渡してください。かならず一人や二人はいるのではないでしょうか。(職場にいなければ、範囲を広めてください)見つけることができたら、次はその人を観察すること。暫くすると、「へ~、大したものだ」と思うことがいくつも出てきます。それらは、ここまで上げてきたポイントに通ずる事柄ばかりのはずです。

観察が一通り済んだら、その人がそれをどのようにしているのかを間近で見るようにします。つまり、その人の身近にいるようにするのです。彼が直接の上司ならば、積極的に話す時間や、共にする時間を作るようにしましょう。それは、雑談でもいいですし、またはランチを共にするのもいいでしょう。

しばらくすると、彼(彼女)は「どうしてそうなったのか」や「どうすればそうなった」のかについて、あなたに具体的な秘訣を授けてくれるはずです。なぜなら「その人には人望がある」からです。

最後に…

「人望を集めるには」というテーマで、今回、いくつかのポイントをご紹介しました。最後にもう一度考えてみましょう。

「人望を集める」とは、どういう意味か。

それは、あなたという人間の「鏡」とも言えるでしょう。それまで生きてきたことに対する評価が、人望があるかないかという形で現れるとも言えます。人から受ける人望ということを通して、自分をもう一度見つめ直してはいかがでしょうか。■