【結婚式】撮影のコツ②~キリスト教式を初心者が撮る方法

【結婚式】撮影のコツ②~キリスト教式を初心者が撮る方法

人生で大切なイベントのひとつ、結婚式。動画を撮るのが得意なあなたは、友人や家族から、「撮ってくれるよね」とか、「スマホで、最低限でいいから」と、頼まれることが多いのではないでしょうか。

どうにも断りきれず、引き受けたあなた。しかし、何気ない撮影なら自信があるものの、人の大事な瞬間を確実に記録に残すとなると、不安になっていますね。そして思い悩みます…

どうしたら失敗せず、相手に喜ばれるのか?

そこで最低限のノウハウを、プロとして2年の間、ほぼ毎週、結婚式と披露宴の撮影した経験を基に、分かり易くご紹介したいと紹介したいと思います。

今回は「キリスト教式」の撮影のコツについて。これで恐れる失敗リスクを最小限にしましょう。

⇒ 「神前・仏前結婚式」の撮影方法はこちらをクリック

【結婚式】撮影のコツ①~【スマホ】でも失敗しない方法は?

事前の準備

結婚式の撮影に限らず、イベントを撮影する場合、事前の準備が非常に大切です。当日の撮影を想像して、できる限りの準備と機材チェックを前日にしておきましょう

詳しくは「披露宴」の撮影方法を紹介した記事で書きましたので、そちらを参照してください。

⇒ 「披露宴」の撮影方法はこちらをクリック

【結婚式】撮影のコツ③~【披露宴】をスマホで撮る方法

キリスト教式の流れ

都市部の結婚式場で式を挙げる場合、人気があるのがキリスト教式の結婚式。撮影を頼まれたあなたが、まず気になるのは…

キリスト教式と神前式と大きな違いがあるのか?

もちろん宗教そのものが違うのですから、当然、見た目や細かいところは違いがあります。しかし、大まかな段取りは、ほぼ同じなので心配は無用です。

つまり、新郎新婦が式場に入ってきて、神前の前で神主(または司祭)のガイドに従い、宣誓や指輪の交換などしたのち、退場する。というわけです。

しかし、式の様相は大きな違いがあります。

それは、特に一般の式場で行われる場合、キリスト教式は儀式というよりイベント的な雰囲気が感じられます。また、撮影に関しても堅苦しいことは言われません。(新郎新婦が信者の場合は厳粛になることもあるので注意)

ただ、いくら和気あいあいの雰囲気だからと言って、頻繁に動き回ることは慎みましょう。極力無駄な動きをしないように、事前に教会側もしくは会場側に撮影の許可を取ることはもちろん、段取りを確認しておくことが大切です。

1.参列者入場

▼聖壇に向かって右に新郎側、左に新婦側の参列者が着席します。

直前の撮影テストを兼ねて雑感(チャペル全体の情景)と参列者の何人かを撮影しておくといいでしょう。また、入り口の外から中をのぞく映像や教会内の装飾など撮っておくと、編集の時に役立ちます。

ただ、式が始まる直前には、右側の前の方(図①)にいるようにしましょう。周りを気にしていれば、関係者がワサワサし始めるので、始まる気配は分かるものです。

図①(注意)新婦の父は新婦と入場するので、式の開始前はいません。

2.開式の辞

▼司式者である司祭が結婚式の開式を宣言します。

これは司祭のワンショット(単独ショット)で撮りましょう。顔に寄ったサイズではなく、ウエストショットからバストショットぐらいが適当です。撮り終わったら、新婦の入場が直ぐにあるので、カメラを出入口に向けます。ただ、場所によっては新婦の入場が終わってから行う場合もあります。

(人物のサイズに関しては、別の記事で紹介していますので、こちらを参照してください)

2分で習得する【写真撮影】の方法~人物のサイズを決めよう!

3.新郎の入場

▼参列者一同は起立。最初に新郎が入場し、聖壇前、右側で新婦を待ちます。

聖壇前の定位置(図②)から新郎が入場するところを撮ります。無理せずに最初は広めのサイズのまま、新郎が動きに合わせてパン(カメラを振ること)してください。新郎が聖壇の前まで来たときに、彼の表情が撮れる位置に移動して、できれば彼の表情を捉えてください

4.新婦の入場

▼新婦が父親の引率で入場します。新婦はバージンロードの端で新郎に渡され、2人は並んで祭壇前へ進みでます。

新婦が父親から新婦に渡されるシーンは序盤の大切な瞬間です。2人が入ってくる前にカメラを少し中央に移動して、間に合えばズームしてドア口を狙ってください。新婦と新婦父が入ってきたら、その歩きに合わせてゆっくりとズームバックします。(自信がなければアップにしなくてもOKです。スマホの場合、ズームは使わない方がいいです)

受け渡しの時、新婦と父の表情を撮れる位置に移動しましょう。この一連の間、録画を止めてはいけません。

図② 基本となるカメラ位置

5.賛美歌斉唱

▼全員起立したまま、参列者一同で賛美歌を歌います。

基本的に最初から最後まで録画し続けましょう。これは後で映像を編集する時、音楽は途切れずに聞かせるためです。讃美歌が歌われる間は、新郎新婦を撮り続けるのではなく、参列者の紹介の意味で、広いサイズで参列者を撮りましょう。

心がけたいことは、見せたいものをカメラを動かさずしっかり撮ることです。とめどもなくカメラを振り回すことはしないように。パンはゆっくり行いましょう。

(「動画」の撮り方に関しては、別の記事で紹介していますので、こちらを参照してください)

【動画撮影】のコツを2分でマスター~スマホで上手く撮る方法は?

6.聖書朗読・祈祷(きとう)

▼司祭が聖書の中から婚姻にふさわしい教えを新郎新婦の前で朗読し、神に祈りをささげます。

ここでの中心人物は司祭ので、最初は司祭の表情を撮りましょう。できれば、新郎の肩越し(新郎の右肩が画面の左に少し見えるフレーミング)に司祭を収めるのがベストです。

話の最初をある程度司祭の顔で聞いた後、そのまま少し移動して、聞いている二人のショットを狙ってください。ここでも肝心なことは、録画を止めないということです。讃美歌の場合と同様に、編集の時、画像は変わっても言葉は通しで聞かせられます。

7.誓約

▼新郎新婦が神への誓いを司式者の問い掛けに、最初に新郎、次に新婦が答えて結婚の誓約をする。

ここでの主役は新郎新婦の2人です。注意すべきことは、司祭の言葉を復唱するかたちで行われることです。司祭の言葉が気になりますが、カメラは新郎新婦から離さない方が無難です。そんなに長くないので、録画は止めないようにしましょう。

8.指輪の交換

▼結婚の誓約の証として、新郎新婦は指輪を交換します。新郎、そして新婦の順に相手の指に指輪をはめていきます。

続くキスのシート合わせて、映像的に最重要なシーンです。丁寧に撮ることを心がけましょう。まず、誰が指輪を運んでくるか確かめましょう。(司祭の動きに注意)そこから撮影を始めると、場面展開の良い間(ま)になります。

自信があればこのショットを狙ってみよう

ここで新郎新婦互いに向かい合いますので、今のポジションからだと新婦の表情しか撮れません。そこで、許される範囲で中央に近寄り、新郎の横顔だけでも撮れるとベターです。また、手元のショットも流れの中で抑えられれば、粋な感じになります。(スマホは無理をしないでください)

9.ベールアップ・ウエディングキス

▼新郎が新婦のベールを上げて、キスをします。司祭は結婚が成立し、二人が夫婦になったことを宣言します。

カメラポジションは指輪交換を撮った場所から動かずに撮りましょう。新郎が新婦のベールを持ち上げるのに合わせて、新婦の顔へズームすることができるとベストです。(スマホの場合は、やめておいた方が無難です)

注意することは、キスが一瞬で終わることです。「逃した!」とならない方に、指輪の交換に続き、緊張感を持ち続けましょう。

参列式から撮っている人は、このショットが狙える

10.結婚証明書に署名

▼聖壇前にある署名台で、新郎新婦、続いて証人もしくは司祭が結婚証明書に署名します。(省略される場合があります)

署名台は、聖壇に向かって左右どちらかにあります。離れている場合は、直前に署名台のところへ速やかに移動しましょう。カメラの立ち位置は、署名台の後ろは避けて、斜め後ろに取りましょう。

書き始めは、手元が入るウエストサイズ。寄りたいときは、「書き始める」直前に手元にズームしないと間に合わないので、ここでもスマホの場合はやめておきましょう。

11.閉会の辞と退場

▼司祭が結婚式の終了を参列者に伝えます。そのあと、新郎新婦はバージンロードを歩いて退場します。

ここで重要なのは、退場が始まる前に、ドアの方に移動することです。そのためには司祭の閉会の言葉は撮れなくても構いません。

図③ 途中の列に入り込んで撮るのもありです

2人の歩き始めは広めのサイズで撮りましょう。そのあと、参列者に笑顔を見せんながら歩いている様子を、サイズを詰めて撮っていきます。大事なことは、録画は止めないこと。途中ブレても構いません、うれしそうな二人の表情を中心に、参列者も時々挟みながら、歩きの間を存分に使ってください。

最後は、2人を送るような形で、ドアから出ていくまで撮りましょう。それが難しい場合は、2人をフレームアウト(画面を動かさず、被写体を枠外に出す)させてましょう。

12.外でのブーケトス

▼キリスト教式ならでは、イベントがブーケトスです。新婦が自分のブーケを後ろ向きで参列した未婚の女性に向けて投げます。それを受けった女性が次に結婚するとされています。

投げた後、キャッチした人に寄ってみるのも有り

カメラ位置は、後ろを向いた新婦の前、後景に女性陣です。(上に写真参照)あまり新婦をアップして待つと、ブーケを投げた後、どこに行ったか分からなくなります。広い画角で投げ終わるまで撮りましょう。投げた後は、それを受け取った女性の表情に寄って下さい。そして、切り返し、新婦のリアクションで締めます。

13.フラワーシャワー

式を終えた新郎新婦が、参列者が投げる花びら(時には米粒)の中をくぐって歩く。

ドラマやコマーシャルでよく出てくるシーンです。これは、カメラは先回りして、新郎新婦を迎える形が定番です。広いサイズが取れたら、あとは新郎新婦と参列者の交流をを自由に撮っても構いません。

まとめ

どうでしたか。キリスト教式の撮影に関して細かくポイントを書きましたが、これはあくまで一案です。他にも撮り方は様々あります。大切なことは、自分の力量に合わせて撮り方を決めることです。

式の中には大切な瞬間がいくつかあります。それを、確実に映像として納めることを第一に考えてください。また必要な被写体が写っていれば良いだけではなく、見やすく写っているかが大事。ピントが合っていなかったり、画面がせわしなく動いたりするのもよくありません。

また、撮影に夢中になるあまり、録画と停止を間違えたり、忘れたりします。式の間、できるだけ冷静になり、頭の中で確認しながら撮影するようにしましょう。

これらの大事な点に配慮ができれば、あとは自由な発想で臨むのがいいと思います。友達の結婚式なら、その心意気が喜ばれるでしょう。さあ、肩の力を抜いてトライしてみてください。■