【結婚式】撮影のコツ③~【披露宴】をスマホで撮る方法

【結婚式】撮影のコツ③~【披露宴】をスマホで撮る方法

人生で大切なイベントのひとつ、結婚式。動画を撮るのが得意なあなたは、友人や家族から、「結婚式を撮ってほしい」とか、「スマホで、最低限でいいから」と、頼まれることが多いのではないでしょうか。

どうにも断りきれず、引き受けたあなた。しかし、日ごろの撮影なら自信があるものの、人の大事な瞬間を失敗なく記録に残すとなると、不安になっていますね。結婚式、そして披露宴を初めて撮影する時、

失敗せず、なおかつ相手に喜ばれるにはどうしたらいいのか。

その方法を、プロとして2年の間、ほぼ毎週、結婚式と披露宴撮影をした私の経験を基に、短時間で分かり易くに紹介したいと思います。

今回は、2時間にも及ぶ「披露宴の撮影」についてです。さっそく始めましょう。(「結婚式の撮影」については、下の記事をご覧ください)

【結婚式】撮影のコツ①~【スマホ】でも失敗しない方法は?

事前の準備が大事

新しい夫婦にとって、やり直しがきかない一度きりの披露宴。それを撮影するあなたにとって、欠かせないのが事前の準備とテストです。ひとつひとつ、大切なポイントをチェックしていきましょう。

あなたが撮影に使うのはビデオカメラでしょうか、それともスマホでしょうか。それによって準備の大変さが違ってきますが、基本的な要点は同じです。

カメラでもスマホでも事前テストを

機械を100%信用するのは危険です。前日には撮影・録画が正常にできるかどうかテストしておきましょう。

どうしても不安を感じるときは、代替となる機材を同席する友人や知人から手配しておくといいでしょう。(ビデオカメラの場合は、スマホが代替になりえます)

バッテリーは命!

カメラ(スマホ)はバッテリーが命です。本体バッテリーの充電が100%であることはもちろん、モバイルバッテリー、そしてAC電源やバッテリー充電器の用意もしておきましょう。

メモリーカードの容量は多めに

結婚式と披露宴の長さを合わせると3時間ぐらいになります。それをすべて録画するわけではないですが、少なくとも2時間ぐらいは撮影すると考えましょう。

それを保存するには、本体のメモリーだけでは当然安心できません。日ごろの経験を基に、少し多めの容量のメモリーカードを準備しましょう。

三脚は、あると便利

長いスピーチを撮るとき、画面を安定させるために、どうしても三脚が必要になります。自撮り棒にもなる超小型の三脚がありますので、この際に購入するのもいいでしょう。参考に、私が使っている三脚を上げておきます。

⇒自撮り棒+三脚 Apsung

披露宴の流れの確認を

披露宴の大きな流れは、どの披露宴でもほぼ同じです。

しかし、その規模やカップルの希望によって、多少、段取りが前後したり、違いがあったりします。お色直しが普通1回のところ、2回行う場合もあります。また、新郎新婦が出入りするドアもその都度違うことがあります。

事前に会場の進行係(キャプテン)に聞いておくといいでしょう。

また、ゲストの座席配置には基本ルールがあります。(図①)ただ、ゲストの名前などを具体的に知っておきたい場合は、新郎新婦の家族に座席表を貰い、見ておく必要があります。

図①:最小限の規模の場合(マイクの位置は反対になる場合があります)

披露宴の撮影でポイントになるのは?

いよいよ披露宴が始まります。ここからは実際の流れに沿って、撮影のポイントを紹介します。(図はあくまで参考です。新郎新婦の入りやマイクが反対側の場合があります)

その前に一つ注意点。新郎新婦とゲスト席を交互に撮る場合は、会場を縦に中心線を引き、それ片方側から撮影すると、編集するときに人々の向きが不自然になりません。(これを専門用語で「イマジナリーライン」と言います)

撮影の基本については、以下の2つの記事も合わせてご利用ください!

2分で習得する【写真撮影】の方法~人物のサイズを決めよう!
【動画撮影】のコツを2分でマスター~スマホで上手く撮る方法は?

また、撮影の間中、気を付けることがあります。披露宴は、新郎新婦がゲストを招待してお披露目する催しです。撮影に夢中になるあまり、ゲストを不快にすることが無いよう十分気を配ってください。

「新郎新婦の入場です」

披露宴は新郎新婦の入場と共に始まります。会場前方の観音開きのドアから係員に誘導されて二人が入っていきます。

カメラは入ってくる2人の反対側、メインテーブルの斜め前から2人を狙ってください。(図②)できれば、望遠気味にドアをアップで捉えて置いて、2人がテーブルに近づくに合わせてズームバックし、2人の動きに合わせてカメラを振ります(パン)します。その後、2人が席に着き、拍手が鳴りやんだら録画停止です。その時のフレーミングのサイズは、2人のウエストショットになっています。

図②

開幕挨拶

次は、披露宴の開幕を司会者が正面左右のどちらかで始めます。それをワンショットで押さえ下さい。そのままの流れで、新郎新婦の紹介を、仲人の男性を紹介しますので、終わったら、仲人の斜め前(図③)に移動します。

新郎新婦の紹介

仲人による2人の紹介は、長くなるのが常ですが、大事な部分なので、長め、または全編録画しておくといいでしょう。

この時の注意は、仲人を斜めから狙って、奥にそれを聞いている2人の姿を入れてください。(図③)

図③

もし余裕があったら、新郎の話をしている時は新郎に、そして新婦の話をしている時は新婦にズームできると尚効果的になります。話をよく聞いていて、終わりそうだったら、一旦、画面を広げましょう。

主賓挨拶と乾杯(違う人が行う場合があるので注意!)

主賓の挨拶の撮り方も、基本仲人による2人紹介と同じです。乾杯の号令が役目ですから、話が短く終わる可能性が大です。録画を最初から続けて、乾杯の発声を待ちましょう。(図④)

図④

発声を掛ける時に、新郎新婦が入っていることが重要です。「乾杯」と言ったあと、一拍あってすぐに会場の方にパンして、ゲスト全体の様子を撮ってください。ここも、拍手が鳴りやむまで録画を続けてください。余裕があったらすぐさまカメラを戻して、新郎新婦のうれしそうな表情(リアクション)まで抑えられれば、完璧です。

友人スピーチは新郎新婦の笑顔狙い

これも基本、主賓の場合と同じです。ただ、話が長くなることがあるので、三脚がある場合は使いましょう。また、友人の話で、新郎新婦の笑顔、ゲストの反応が大きい場合がありますので、余裕があれば抑えましょう。カメラの位置は図④と同じでOKです。

ケーキ入刀はドラマチックに

前半のメインイベントの2人によるウェディングケーキの入刀。ここは頑張って近づき、ドラマチックなショットに挑戦してください。もう、2人の斜め前、2メートルのところまで近づいても文句は言われないと思います。

司会の予告があったら、すぐにポジションに付きましょう。この時のポイントは、煽り気味なカットが撮れるような姿勢を取ること。中腰が一番ですが、慣れていないと辛いので、無理のない態勢で構えてください。

(もちろん和服の場合があります)

まず、最初に大切なのは、2人がナイフを持ったら、入刀する前に、ナイフに寄っておくことです。そして、クローズアップのナイフが、ケーキを切りはじめたら、早めにズームバック。できればナイフを画面に入れたまま、笑顔の2人を捉えてください。

その後、すぐさま録画を切り。2人の後ろに回ってください。そして、2人の後ろ姿ごしで、拍手する参加者を撮ってください。

その後、また前に回って戻って、2人。もしかしたら、ケーキを新婦が新郎に食べさせるシーンがあるかも知れません。

一旦退場の時は、新婦を狙え

お色直しのためにいったん新郎新婦は退場します。この時に狙うのは、新婦の衣装(着物)です。ここまでしっかり撮っていない場合が多いと思いますので、彼女の幸せそうな表情も含めてしっかり撮っておきましょう。

お色直し中でも休めない

主役が一旦退場して、やっと料理に食べられると思っていませんが。それは大きな間違いです。

お腹が空き過ぎない程度に食べたら、撮影を再開ししましょう。やるべきことはゲストへのインタビューです。新郎新婦の友人から始めて、主賓(会社の上司など)、そして親族へと祝福の言葉を貰っていきましょう。

ただ、「お祝いの言葉をお願いします」と頼むと、「〇〇君、▼▼さん、結婚おめでとう」だけになってしまうので、「一番の思い出は?」とか「あなただからこそ、言っておきたいことは?」と多少突っ込んだ質問をしてみましょう。

ここで注意です、酔っ払ったゲストは長話になる可能性があります。また、すべてのゲストに聞く必要もありません。双方バランスよく10人ぐらいを目標にテキパキ動きまわりましょう。

そうした中、余裕があれば、その他の情景も撮っておきましょう。ウェディングケーキ、シャンデリア、ローソクの明かり、ドア外の看板、懇談の全景、ゲストの子供たち、料理やそれを食べる人たち。編集するときの、ワンポイントとして有効なカットになる場合があります。

思い出のムービー中でも撮影続行

新郎新婦のお色直し中に上映されるのが「2人の思い出の動画」です。幼い頃から二人の出会いまでの短編ビデオ。

ここでは、動画の映像をしっかり撮る必要はありません。なぜななら、後日、映像を入手することができるからです。上映と分かる全景が撮れたら、あとは動画を見ているゲストの表情を撮ることに集中してください。もちろん(映像画面)⇒(ゲストの表情)は、うまく撮れれば上出来です。

キャンドルサービスは挑戦しましょう

お色直しをした2人が再び入場します。ここで注意です。入ってくるドアは、最初の入場と違う場合があります。事前に進行係に、キャンドルサービスのルートも聞いておきましょう。

キャンドルサービスは、ポジションと画面のサイズを自由に撮影してください。ある程度、難しいショットにも挑戦を。なぜなら、2人は各テーブルをくまなく回って、ローソクに明かりをともしていきますので、テーブルの数だけやり直しがきくからです。

ただ忘れてはいけないのが、絶えず2人に先行して、次のテーブルで待つこと。さもないと、2人の後ろ姿ばかり撮ることになります。

(カメラワークの例)

  • 灯されるローソク⇒ズームバックして2人
  • 二人きてローソクに⇒ズームしたローソクに点火⇒ズームバックでゲスト拍手

余興は遊びもあり(カラオケなど)

流れの合間に行われるのがゲストによる余興です。カラオケや合唱が多いと思いますが、よほど2人にとって意味が大きいもの以外は、軽く抑える程度でいいでしょう。

また、余興のステージとメインテーブルが離れている場合は注意が必要です。あまりステージで撮影に夢中になっていると、メインテーブルで起きている貴重な(恩師や親友との)写真撮影を逃す場合があります

カラオケなら1番まで。その中で、全景、中景、クローズアップ、そして聞いている2人を取り混ぜながら撮ってください。できれば、サイズを変更する間、録画を止めず、スムーズなカメラワークでできれば完璧です。ただ、失敗しても編集で何とか修正できます。

歌番組のカメラマンになったつもりで撮ってもいいと思います。

感動を撮りたい、お礼の言葉と花束贈呈

最後のメインイベントです。

まず、「新郎の感謝の言葉」があります。

始まる前に、両親の立ち位置に注意しましょう。2人と2人の両親が横並びに並ぶ場合はいいのですが、両親が自席に座ったまま始まったら、新郎の言葉が終わったあと、両親の反応を撮るのを忘れないようにしてください。両親同志も離れているので、大変ですが。この時、優先は新婦の両親です。

新郎新婦と両親が離れている場合は注意!

6人が横一線の場合は、互いが見合う場合がありますので、臨機応変に両者を撮ってください。ここは、一言一句逃せませんので、録画は続けたままです。とくに花嫁の父親、そして母親が涙を流すことが多いので、その辺りも油断しないでください。

さあ、最後は2人からの「両親への花束贈呈」です。

ここで雰囲気は一機に盛り上がります。ただ、あなたは極力冷静になって、4人を隈なく捉えることを考えましょう。特に、花嫁とその両親には特に注意を払ってください。

披露宴の締め

最後は、司会者のことばで終わりますが、ゲストによる一本締めで終わる場合も多くあります。その場合は、スピーチを撮る位置に戻り、拍子の瞬間は全景で、そのあとの拍手で2人のお辞儀を抑えましょう。

お見送りはエンドロール用

ドア外で2人と両親がゲストを見送ります。これは、必ずしも必要ではないのですが、編集した場合のエンドロール(クレジットやメッセージを載せる)ためにつかますので、余力があったら撮っておきましょう。

まとめ

いかがでしたか。流れを追うだけで、これだけの分量になります。実際これが約2時間にわたって展開するわけです。

大事なことは、あなたの気力と体力です。

披露宴の間は、十分な休息、食事を取ることはできません。ただ、途中で息切れになっていけません。中盤ぐらいから自分自身の“バッテリー残量”を確認しながら、撮影密度を調整してください。

予め体力に自信が無い場合は、同じぐらいの力量を持つ代行を探しておくといいでしょう。「ここは頼む」と少しでも任せられれば、最後の大切な瞬間もしっかり撮影することができるでしょう。

あなたが精魂込めた撮影は、必ず2人の思い出を永遠にします。健闘を祈ります。■