【エアコン】故障の対処法~「修理」と「買い替え」判断の基準は?

【エアコン】故障の対処法~「修理」と「買い替え」判断の基準は?

「エアコンの調子がおかしい?」。

部屋のエアコンを付けても、なかなか涼しくならないのではないですか?それは、故障の予兆かもしれません。

「エアコンの故障は厄介そうだし、買い替えると出費につながるので避けたい」。そう躊躇しているあなた。ハッキリ言って、エアコンの適切な処置を早め早めに行わなけれが、体にキツイ日々を送ることになります

なぜなら、夏の猛暑が半端なく、地球温暖化と言われながらも相変わらず寒い夏。エアコンなしでは、体調に悪影響をあたえることは間違いないからです。

そこで今回は、エアコンの故障への対応で、悲惨な目にあった筆者の経験を基に、エアコンの故障から買い替えまでの無駄のないプロセスをご紹介したいと思います。

この「エアコンの故障~買い替え」のプロセスを参考にしていただければ、エアコンの具合がおかしくなっても、効率よく快適な毎日を復活させることができます。

エアコンの不具合は放置しない!

エアコンの故障は突然、発生することがありますが、多くの場合はその兆候が徐々に表れるようです。それが一日、二日と続くようでしたら・・・

それを放置することなく直ちにカスタマーサービスに連絡するか、多少コストがかかっても地元の電気屋(修理屋)に連絡することが重要です。

質者が賃貸マンションに住んで7年余り、寝室の備え付けエアコンの調子は今春まで問題ありませんでした。リビングにも別の備え付けエアコンがあるのですが、こちらの方が表面も黄ばんでおり、先に逝くだろうと思っていました。

ところ6月に入ると、寝室のエアコンの様子がどうもおかしいのです。湿度の高い夜、エアコンを除湿にして就寝しているのですが、どうもその冷え方が一定しない。そして、気が付くと・・・

生ぬるい風しか出ていない!

以前もこんな状態はありました。そこでやったのが、フィルターの掃除です。よく郵便受けに入っている「なんでも屋」の広告にエアコンの掃除がありますが、一回で大体3000円~5000円ぐらい取られてしまいます。

しかし、フィルターの掃除は自分で簡単にできます。その方法は取り扱い説明書に必ず書かれています。もし無くなっていても、型番を手掛かりにネットで検索すれれば、必ず「トリセツ」にたどり着けます。あとは、掃除機さえあれば簡単にできますので、是非やってみてください。

フィルターに付いた埃を掃除機できれいにする

以前、エアコンの調子が悪くなった時、それを自分でやっていました。フィルターにはびっしりこびり付いた埃。それを掃除機で吸い取ってフィルターを戻し、再び起動すると、元の通り部屋は涼しくなったのです。

ところが、今回、フィルターをチェックしても、埃がこびりついているわけでもありません。それでも「その内、機嫌が良くなるかも」と、淡い期待を抱いてたまま数日放置しました。(←これが大きな間違いです)

しかし、状態は良くなるどころか、悪くなる一方。遂には常時、生ぬるい風だけしか出なくなり、連日、蒸し暑く寝苦しい夜を送ることに。時は7月の中旬。さすがに決断の時を迎えました。

ネットで原因を探れ!

もう一回言いますが・・・

不具合が確定的になったら、すぐに行動に移すことが大切です。

普通、メーカーのカスタマーサービスに連絡するのが正解ですが、これに頼りすぎると思わぬ延滞を招く可能性があります。その場合は、すかさず地元の電気屋さんに連絡しましょう。

しかし、ここで筆者はおろかな行動に出て更なる延滞を招いてしまいました。

「自分で直せないか」

まず知りたいのは故障の原因です。型番を頼りにメーカーのサイトで調べてみると、「自己診断早見表」にたどり付きました。(←この行動は後で正解になり)近年、メーカーのサポートページは充実していて、かなり自分で調べることができます。

そこで、型名(機種名)と前面のランプの点滅状態を手掛かりに、該当の表を見てみると、考えられる症状と原因の情報が得られました

  • エラー内容:冷凍サイクル異常 吐出温度保護
  • 主な原因:ガス不足、吐出サーミスタ特性不良

製造年は2006年で古いのですが、サイトには比較的古い型のエアコンの情報が掲載されていて、感心しました。(なんと1990年度から掲載)

「さあ、どうする」

さすがにガスの補充は自分ではできないが、サーミスター(一種のセンサー)は何とか直せるかもしれない。ネットを検索すると、一般の人が紹介した修理の体験談にたどり着きました。

これも最近の「場合によっては余計なお世話なブログ記事」です。どんな機器の修理に関しても、ググれば必ず一般の人による「修理体験記」を見つけることができてしまいます。

しかし、どれも非常に専門的。昔からPCなどの修理なら、ユニットをバラシて直したものですが、エアコンはやったことがない。掲載写真を見ると複雑で分かり難くそうだったので、取り掛かる前に断念しました。(←賢明な判断だったが、これで2日ぐらい延滞)つまり結論は・・・

難しそうな機器の修理について書かれた一般人のブログは読まない!

カスタマーサービスの現実

機器の故障の際に重宝なのがカスタマーサービス。しかし、近年のカスタマーサービスのオペレーターは受付嬢の場合が多いので注意です。

相手が専門的な知識がないことを前提に、話をすることが大切です。

「やはりプロに頼むしかない」と思った筆者。近くの電気屋に一回見てもらおうと思いましたが、知っている店がない。

「ボラれるかもしれない」

という気持ちが沸き、メーカーのカスタマーサービスに問い合わせることに決めました。(←もう少し地元のお店を信じなさい!)

ところがカスタマーズサービスに電話をしても、なかなか繋がらない。最近は経費削減で、多くのメーカーがオペレーターを少なくしていると考えられます。(その反面、サイトは充実している)10分後、担当者が出ると、エアコンの状態と共に、あらかじめ自分で調べた原因を告げました。

しかし、担当の女性は明らかに技術的なことは無知のようで、「担当者が調べないと分からい」の一点張りです。つまり、彼女の役目は検査・修理担当のスケジューリングのみ。仕方なく検査のアポを依頼をすると、何と1週間以上待ち。それでも、従うしかありませんでした。

「しまった。もう少し早く電話すればよかった」

それから一週間、蒸し暑くて非常に寝苦しい夜を、氷枕と扇風機でしのぐことになったのです。(←熱帯夜が時期だけに、修行の1週間になった)

検査と修理の費用は?

メーカーの検査・修理担当は、エアコンが活躍する夏(そして冬)は多忙で、アポが取りにくいです。検査まで1週間も待つ場合は、地元の電気屋に頼む方が賢明です。

そんなことを思いつつ、やっとアポの日を迎えました。メーカーの検査・修理担当の人は、エアコンを見るなりリモコンのスイッチオン。室内機に描かれた年式と点滅LEDランプを確かめました。そして次の瞬間、我が家のエアコンの診断が下ったのです。

「ガス不足です」

このガスは「冷媒ガス」と言って、エアコンの室内機と室外機の間を循環して熱を運ぶ役割を果たしています。このガスは減ることはなく、ガス不足ということは、配管のどこから漏れたのが原因です。

しかし、ここで問題が発覚。「このタイプのガスは既に出回っていない」。担当者の話だと、当時使用していたフロンガスはオゾン層を破壊するとされ、2015年から使用が禁止されたのこと。つまり・・・

「ガスを入れれば直るが、そのガスがもう出回っていない」から、「修理不能」で自動的に「買い替え」

カスタマーサービスから、修理をしなくても出張代として5000円が掛かると言われていましたが、今回は無料と言うことになりました。 担当者は、たった5分余りで申し訳なさそうに帰ったのでした。

因みにエアコンの修理の相場は・・・

今回の冷風や温風が出ない故障については、配管の修理やガスの補給の必要があり、14,000~31,000円程度がかかるようです。また、コンプレッサーなどのサイクル部品が故障しているケースでは、40,000円~70,000円が必要になるようです。(←これなら買い替えた方がいいかも)。*参照:格安修理ドットコム

買っても直ぐには付かないエアコン

エアコンの買い替える際には、いつ買うかによって取り付けまで時間が掛かります。それが真夏、真冬ならば、相当長い日数の「待ち」を覚悟しなければなりません

エアコンが不調になってここまで2週間。「こんなことならば、買い替えを即決しておけば良かった」と思っても後の祭り。早速、その日、近所にある家電量販店に向かいました。そこでまた、衝撃の事態になります。

買うと決まってから気になるのはエアコンの価格です。あらかじめアマゾンで調べると、大体3万円台後半からありました。でも、やはり信頼できる日本メーカーの製品を選びたいものです。

店内には、季節セールをやっていることもあり、予想通り3万円台から高いものだと20万円近いものまで陳列してあります。自宅は賃貸なので、引っ越しの際は持っていけないと思い(←誤解)、なるべく低価格のものから詳しく見ていきます。

一番安いものは、「冷房のみ」なので却下。その上のものは、中国製なので却下。そして選んだのは東芝製品。価格は少し高めの約6万円台(製造は中国。日本で生産だとさらに高くなります)。取り付けを無料でやってくれるのは良かったのですが、聞かされてショックだったのがエアコンの取り付け日です。

なんと12日後!

12日って、1日たりとも我慢できません。そこで、それまで凌ぐために予定外の冷風機(約6千円)を仕方なく購入して帰宅したのでした。

今回の学んだ教訓

結局、エアコンが付いたのは、猛暑が緩み始めた8月下旬。家電店の手配でやってたのは近隣の電気屋さん。つまり、結局、はじめに敬遠した電気屋さんのお世話になる羽目になったのです。

取り付けには約2時間ぐらいかかりました。(古いエアコンの回収は別途2600円ぐらい必要です)そして、電気屋さんから教えてもらったのは・・・

エアコンは、引っ越しの時、取り外して持っていける。

もちろん引っ越し先にエアコンが付いている場合は、置いていくことになりますが、そうでない場合はそんなに高くない工賃で取り外し・設置をしてもらえるようです。(←知っていれば、もっと良いエアコンを買えばよかったのか)

今回のエアコンをめぐる騒動。経験していみて思い知らされたことを、改めてまとめてみると、以下の通りになります。

  1. 不具合を放置しない。
  2. 真夏(真冬)の時は、まず街の電気屋さんに相談する。
  3. または、カスタマーサービスで検査のアポを直ぐ入れる。
  4. 2015年以前のエアコンは、買い替えの可能性大。
  5. 家電店に出向く前に、取り付けまでの日数を聞く。

エアコンがないと安心して生活できない昨今。万が一、不具合が出たら、迅速かつ的確な行動で、快適な住環境を素早く取り戻しましょう。

1年後、もう一台が壊れた

寝室のエアコンが壊れてから1年後、今度はリビングのエアコンから水が滴るようになりました。その量は、一日でバケツ2杯。

原因は排水ホースの目詰まり。たぶんそれを掃除すれば復活することは分かりました。しかし、モノは10年以上の古いエアコン。この際、思い切って新しいものに買い替えることにしました。

そこで選んだのが、パナソニックの「エオリア」。

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購入前には、当然ネットで調べまくり、そして家電に出向いていろいろ聞きました。(前回購入した東芝製品は、室外機の音がうるさいこともあるので却下)その結果、ベストのメーカーはダイキンだったのですが・・・

店にお目当の価格帯でダイキンの在庫がなかったため、第二候補のパナソニックとなったわけです。今年の暑さはそんなに酷くなかったこともあり、取り付けは6日後に完了。前回のような、悲惨な目に合わずに済みました。■