【結婚式】撮影のコツ①~【スマホ】でも失敗しない方法は?

【結婚式】撮影のコツ①~【スマホ】でも失敗しない方法は?

人生で大切なイベントのひとつ、結婚式。動画を撮るのが得意なあなたは、友人や家族から、「結婚式を撮ってほしい」とか、「スマホで、最低限でいいから」と、頼まれることが多いのではないでしょうか。

どうにも断りきれず、引き受けたあなた。しかし、日ごろの撮影なら自信があるものの、人の大事な瞬間を確実に記録に残すとなると、不安になっていますね。そして思い悩みます…

失敗せず、なおかつ相手に喜ばれるにはどうしたらいいのか。

そこで、その手掛かりを、プロとして2年の間、ほぼ毎週、結婚式と披露宴の撮影した経験を基に、短時間で分かり易くご紹介したいと紹介したいと思います。

今回は「神前結婚式」の撮影のコツについて。これで恐れる失敗リスクを最小限にしましょう。

(キリスト教式は、別途紹介しています)

欠かせない事前の準備

新郎新婦にとって一生に一度の大切な行事です。そのうえ、途中でやり直しはできません。撮影をしようとしたとき「電源が入らない」、または撮影中に「バッテリーが切れた」という事態は絶対に避けたいところです。そこで、事前にやらなければいけないのは

機材の確認やテストです。

具体的には「披露宴編」で詳しく説明してありますので、そちらをご覧ください。

【結婚式】ビデオ撮影のコツ~【披露宴】をスマホでも撮る方法

神前式はキリスト教式とどう違う?

結婚式の撮影を頼まれたら、その場ですぐに確認したいのが、式が神前・仏前なのか、キリスト教なのかということです。それによって撮影の環境が変わります。

●神前・仏前式 撮影に対するルールが厳しい。式中はあまり動きまわれない。ご神体は撮影不可も。

●キリスト教式 撮影のルールが比較的緩い。式を妨げなければ、自由に動きまわれる。

神前式は総じてキリスト式と比べて厳しいと思っておいていいでしょう。細かい撮影のルールは、場所や宗派によっても違いがあります。事前に先方の担当者に確認しておきましょう。

流れは基本決まっている

次に式の流れですが、これから説明する流れが一般的なものです。ただ、これも神社(寺院)、そして結婚式場によって、メニューの順番が違ったり、他にはない要素が加わっている場合があります。式場の担当者に事前に聞いておくと、現場で慌てなくて済みます。

神前(仏前)結婚式の撮影法

撮影中の移動は控えめに

まず神前結婚式を撮影する際に気を付けたいのが…

式の厳粛さを乱さないようにすること。

神前式の式場はキリスト教式に比べてあまり広くありません。式場内をカメラを持ってウロウロ動くと、モノや人にぶつかったりして雰囲気を乱す恐れがあるので、極力避けるべきです。できるならば、終始、神前に向かって右側の奥の辺りから撮影するといいでしょう。(下の図①のカメラ印)

式が始まる前に

式場にはなるべく早めに入って、内部の様子や広さを把握しておきましょう。式場の基本的な様子は下の図の通りですが、場所によって多少違いがあります。

(仏前の場合は、新郎新婦の前に僧侶が座ることになります)

図①

新郎新婦、そして斎主(神主)は明白ですが、その他の参列者が誰なのか、少なくとも、媒酌人、そして新郎神父の両親、そして兄弟の名前と顔は、式が始まるまでに確認しておくといいでしょう。

神前結婚式の流れ

和式で結婚式で行う場合は、神前式(神道式)で行うことが多いようです。ここでは神前式の典型的な流れに沿って説明します。(仏前式も神前式を似通っていますが、違う場合はその都度記しました)

1.主役の入場

参列者がすべて室内に入って自席についたら、式が始まります。あなたは、それまでに神棚に向かって右端の位置についてください。(図①のカメラ)

斎主が玉串案の横にスタンバイすると、まず巫女の先導で、新郎新婦、そして媒酌人が式場に入ってきます。新郎新婦を中心に、5人の歩きをカメラを振りながら(パン)抑えてください。

ここで注意です。座っている参列者の頭で新郎新婦の顔が隠れてしまわないことです。5人が入場する前に、素早くカメラでチェック(カメラリハーサル)をしておいてください。

余裕があったら、入場中に新郎新婦の表情がよく見えるように、ズームしてクローズアップショット(寄り)を撮っておきましょう。

(仏前式)媒酌人夫婦の介添えによって新郎新婦が入場し、正面中央に着座します。そのあと僧侶が入場します。二度手間になりますが、僧侶の入場も一応抑えておきましょう。

2.修祓(しゅばつ)の儀

斎主が神前に進み出て、祓詞(はらいことば)を述べながら、大麻(おおぬさ)を振り、新郎新婦の身のけがれをはらい清めます

この時、同じ位置から、斎主の顔よりは新郎新婦の顔が見える方向から撮影してください。理想的なのは、斎主と新郎新婦の間の真横でカメラを構えることです。こうすれば、両方の表情を撮ることができます。(図②)

注意です。三脚を使うのはいいのですが、カメラポジションを場合に応じて微妙に変える場合は、割り切って手持ちで撮ることをお勧めします。(式自体は正味20分ぐらいなので、手振れを抑える自信があれば是非)

(仏前式)僧侶が焼香して、参列者は一同合唱します。定位置から、僧侶、そして新郎新婦が入るフレーミングがいいでしょう。

3.祝詞奏上(のりとそうじょう)の儀

祝詞とは神々に新郎新婦の結婚を神様に報告することです。斎主が和紙に書かれた言葉を神棚に向かって読み上げます。

まず全体の様子、そのあとで新郎新婦の二人を抑えればいいでしょう。余裕があれば、その位置から紹介の意味で参列者撮っておくといいでしょう。(新婦側は顔は比較的撮ることができますが、新郎側は横顔だけになります。それでも、公平を期して一応撮りましょう=図③)

(仏前式)僧侶が本尊に向かい、結婚式を執り行うことを報告します。続いて、僧侶は新郎新婦に、それぞれ念珠を授けます。そして、二人は合唱します。

僧侶が二人に対して誓いを問いかけ、二人がそれに答える形で結婚の誓いを行います。そして、二人は焼香します。

この一連の動作は、新郎新婦の二人が収まるフレーミングでフォローしましょう。余裕があれば、手元の念珠、そして焼香のアップを抑えることができれば、編集の時に助かります。この間、録画は止めないでください。

4.三々九度の盃(さんさんくどのはい)

大中小3つの盃で新郎新婦が交互にお神酒を頂き、夫婦の永遠の契りを結びます。神酒には、繁栄と魔よけの意味もあるそうです。

この時、多少無理しても、盃を飲み干す新郎新婦、それぞれのアップが欲しいものです。動作はアッという間に終わるので、早めのズームで瞬間を捉えましょう。ただ、無理はしないでください。(図③)

ここで注意です。あまり撮影に夢中になると、思わず新郎新婦に近寄りすぎてしまうものです。場の空気を悪くするので、接近するのはほどほどにしましょう。

5.指輪の交換

神前式でも指輪の交換があります。近年は、仏前式でも行うようになりました。

斎主か巫女が指輪を新郎新婦のところに持ってきたら、3人が入るショットから新郎新婦が収まるウエストショット(腰まで入るショット)に。技術に自信があったら、指輪をはめるときに手元のクローズアップを狙ってみましょう。さもなければ、ウエストショットのままでホールドです。カメラ位置は三々九度の時と同じです。(図③)

6.誓詞奏上(せいしそうじょう)

新郎新婦が、二人で夫婦になることを誓う言葉を読み上げます。

ここでは二人が玉串案まで進み出ます。カメラは定位置まで戻り、基本二人を収めたショットで通しましょう。できれば、ゆっくり二人の顔にズームをかけるのもありです。ただ、こういったスローズームはスマホではまず難しいので、トライしないほうが無難です。

7.玉串拝礼(たまぐしはいれい)

新郎新婦が玉串を神棚の前に捧げます。

ここで最も二人が神棚に接近するので、その表情を収めるために、さらに神棚よりに移動する必要があるかもしれません。ここでも手を合わせる二人の表情を若干寄り目に捉えることができるといいでしょう。

8.巫女の舞

巫女が新郎新婦の結婚を祝して、二人の前で神楽鈴を振りながら踊ります

この時は、少し後方に下がって、参列者越しに狙ってみましょう。ときおり、ズームで巫女に寄ってもいいかもしれません。そこである程度撮ったら、定位置に戻りましょう。(図④)

図④

9.親族盃の儀と斎主の言葉

巫女が参列者にお神酒を注いで回り、全員で起立して飲み干します。

定位置から全体をある程度とってから、時間に余裕がありますので、撮影していな参列者の表情を抑えておきましょう。この時、多少動き回れるかもしれません。出口の方から回り込んで反対側に移動し、新郎側の参列者もトライしてみましょう。

斎主が結婚の儀を執り納めたことを神に報告し、一同で拝礼。最後に、斎主が新郎新婦にお祝いの言葉を贈ります。

(仏前式)僧侶が新郎新婦の結婚を祝して、仏教に基づいた法話を授けます。

斎主が、新郎新婦と参列者の方を向いて長々と話をする唯一の機会です。あなたにとっても、彼の表情をしっかり撮るチャンスになるので、少し出口の方に移動して狙ってみましょう。

10.退場

斎主(巫女)、新郎新婦、仲人、親族の順番で退場になります。(斎主、巫女が先導しない場合があります)

退場が始まる前に、出口の方に素早く移動しましょう。そこから、先頭の新郎新婦が出口に向かっている姿を抑えます。斎主(巫女)が前を塞いでいなければ、新郎新婦の足元から徐々にカメラを振り上げてウエストショットを狙うこともできます。(図⑤)

図⑤

新郎新婦、そして媒酌人の歩きを追ってカメラを出口に向けたら、続く参列者の何人かが退場するまで録画を続けましょう。

すべての参列者が退場しても撮影は終わりません。インサート(映像の間に挟む別の映像)のために、式場内の小物を素早く撮っておくといいでしょう。それぞれ5秒~10秒の間、カメラを動かさずに抑えます。ただ、ご神体の撮影に関しては、必ず巫女さんに許可を取ってからにしてください。

また、式が行われた神社、または結婚式場の外観も、式の前、または後で、できれば三脚を使って撮っておきましょう。可能ならば、前景、中景、近景(看板や正面玄関など)を抑えておけば、編集の幅が広がります。

まとめ

初めて結婚式の撮影に臨むとき、一番の障害になるのは自分の精神状態です。

「うまく撮れていなかったらどうしよう」

「ピントが合っていなかったらどうしよう」

「画面が暗かったらどうしよう」

前日から、このように思い悩むかもしれません。しかし、考えてみてください。もし、テレビ番組のような完璧な撮影を望むとしたら、身内であるあなたに頼むでしょうか。あなたに頼む段階で、求めているのは完璧な映像ではなく、顔見知りが撮った映像なのです。あなたが思いを込めて撮った映像なのです。

撮っている最中、「録画中」を示す赤いランプだけに注意して、あとは落ち着いて、慌てず、淡々と撮影してください。そうすれば、失敗も少なく、新郎新婦に喜んでもらえる映像が残せるはずです。ご健闘を祈ります。■