【ビットコイン】仮想通貨の始め方~絶対、初心者が知っておくことは?
以前からネットで見かけるビットコイン(BTC)のニュース。気になっても、始める決断ができなかったあなた。でも、もしかしたら、
今が始めるタイミングかも。
その理由とは・・・
2020年終わり頃から、ビットコイン(BTC)、そしてアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の価値が急上昇しました。2021年4月14日には、遂に、
1BTC=680万円超え。
前年同期比で7培近くの値上がり
となったのです。この状況をニュースで見て、あなたも「自分も始めておけば良かった」と思ったのではないでしょうか。
しかし、その後、5月19日にビットコインの値段は突然急落。結局、
1BTC=約380万円まで下落。
原因とされるのは、電気自動車で知られるテスラ社の共同創業者、イーロン・マスク氏によるビットコインに対するネガティブ発言。
これに釣られて、アルトコインも軒並み下落。その後、7月に入っても下落したまま低迷しています。
あなたは、「やっぱり仮想通貨は危険だ」と苦笑したかもしれません。しかし、冷静に考えると、安値になった今こそ始めるチャンスだとも言えるのです。しかし、
最低限の準備は必要です。
なぜなら、大儲けするチャンスと共に、絶えず大損するリスクもあるからです。
そこで今回は、「始めるんだったら、これだけは抑えてほしい」という基本中の基本を分かり易く紹介したいと思います。
①絶対、初心者が知っておくこと
初めて仮想通貨を始めるあなたに守ってほしいことは、
かならず余剰資金で始めること
仮想通貨の値動きは、一般の株価や為替に比べて変動が激しいです。1分ごとに大きく相場が変化します。一日に20%も価値が上下するのも珍しくありません。
もし運が良ければ、投資した資産価値の100万円が、一日で120万~130万に膨れ上がるかもしれない世界です。一日で、20万~30万の利益も可能性があります。
しかし、言い換えれば、2日で資産が半分になってしまう危険性もあるわです。
もし、あながたが生活費を持ち出して投資していたら、あっという間に日々の食費に響くことになってしまいます。ですから、
絶対に生活費は投資につぎ込まないこと。
さらに、投資のための予算を全て仮想通貨につぎ込むこともお薦めることはできません。よくプロの投資家がアドバイスするように、
投資は分散して行うことが大切。
理想とするのは、投資に充てられる予算の1割あたりから始めるのが賢明かもしれません。そうすれば、たとえ失敗しても、授業料だったとして納得することができます。
②信用できる取引所を利用する
最初に仮想通貨の取引をする場合、初心者にとって安心な方法が、「暗号資産交換業者」(通常、取引所と呼ぶ)を利用することです。なぜなら、
取引が、スマホだけで簡単にできるから。
しかし、「仮想通貨の取引所」と聞いて、疑心暗鬼になる人も多いでしょう。その理由が、過去に起きた事件です。
仮想通貨にとって悪いイメージを与えたのが、2014年に起きた取引所の「Mt.Gox(マウント・ゴックス)」がハッキングされた事件です。当時で約480億円相当のビットコインが盗まれました。
また2017年には、取引所の「コインチェック」がハッキングを受けて、当時で580億円相当のアルトコインのネムが盗まれました。
しかし、こられは仮想通貨の脆弱性があるという問題ではなく、売買を仲介する取引所のセキュリティーの甘さから盗まれたのです。例えば、「銀行からお金が盗まれたとき、お金自体に問題があったわけでない」のと同じです。
しかし、その後、取引所の信頼度も上がりました。
財務省の金融庁が、主な取引所のセキュリティーを厳しく監査し、不備がある場合は業務改善命令を出すようになったからです。さらに、主要な取引所は、大手証券会社を親会社にするようになり、信頼性もアップしました。
以下は、初心者でも安心して利用できる取引所の例です。(取り扱い通貨の種類)
●コインチェック(Coincheck)15通貨
●DMM Bitcoin (DMM ビットコイン) 12通貨
●bitFlyer (ビットフライヤー)12通貨
●GMOコイン 12通貨
③売り買いするときに注意
仮想通貨の売買を手軽にできる場所(仕組み)は、大きく分けで2つあります。それは、
「取引所」と「販売所」です。
②で紹介した「暗号資産交換業者」が、取引所と販売所を兼ねている場合が多いのいですが、役割に違いがあります。
「取引所」とは?
仮想通貨の売買の場を提供しているところです。
取引所では、ある仮想通貨を買いたい人が、「いくら」で「どのぐらい」ほしいのかの発注をかけます。その条件で売りたい人と値段・数量ともに合致すれば、取引が成立します。代金は買う人のウォレット(アカウント口座)から売った人のウォレットに送金されます。
取引所が間に入っているので、直接両者がやり取りする必要もなく、送金も安全なので助かります。取引所は、取引ごとに手数料を徴収します。
また、デメリットは、取引が成立するのは、発注の条件に相手が同意することが条件なので、スムーズな売買になるとは限りません。
「販売所」の注意点
一方、販売所では、売り買いする人は販売所と売買をします。
販売所では、買いたい仮想通貨の量、売りたい仮想通貨の量は、販売所にリクエストすれば直ぐに成立します。価格はその時の相場に基づいて決まります。
「売りたい人が見つからない」「買い手が見つかりない」という心配がないので、初心者には使いやすいシステムになっています。
しかし、この販売所を利用する場合、初心者が絶対に注意しなければならにルールがります。それは、
スプリットです。
スピリットを簡単に言うと、販売所が取得するマージン(利益)です。そのために、仮想通貨を売り買いするとき、相場のレートと実際の売買のレートが違っており、これが馬鹿にならないぐらい開きがあります。
参考までに、ある販売所でのイーサリアムの相場と売買レートを見てみましょう。
まずある時、アルトコインのイーサリアムの相場は、1イーサリアム(ETH)=238,763円でした。
これを買う場合は、1ETH =247,243円で、8,480円(約3.5%)も高くなってしまいます。
逆に、売る場合は、1ETH = 229,863円で、8900円(約3.7%)も安くなってしまうのです。
大手の販売所は「手数料を取らない」としていますが、ここできっちり収益を上げているわけです。
ですから、相場のレートだけで判断するでけでなく、実際に売買に適応されるレートを確認してから、決算を実行するようにしましょう。
④頻繁に売り買いしない
仮想通貨の売買を判断するために必要なのが、相場の推移を示すチャート(グラフ)です。
取引所のサイト上には、無料で見られるチャートがあります。また、株価や為替相場と比較したい方は、チャート専門のサイトのサービスを使うのもおすすめです。(これも無料である程度見られます)人気のあるのは、TradingViewのサービスです。
値動きが激しい仮想通貨ですから、それにつられて「価値が上がったら売ろう」、「価値が下がったら買おう」いう衝動にかられ易いと言えます。
「ある程度上がったから、売って利益を出そう」としても、前述したスプリットの関係で、多少の上り幅では思ったほど利益を上げることはできません。
また価格が下がってきた場合は、「やばい」と思って急いで売り叩いてしまい、その後、価格は回復し、逆に損をしてしまうことが往々にしてあります。またその逆に、ある程度下がった価格でかっても、さらに相場が下がってしまうこともあります。
もちろんデイトレーダーのように、一日中、相場のチャートを見ているならまだしも、仕事の片手間でやっている人にとっては、売り買いを適切に行うことなど土台無理です。ですから初心者のうちは、
感情の赴くまま判断するのは、やめましょう。
総じて言えることは、試しでやってみる人は、分刻みでレートの上下に左右されず、ある程度放置しておくのがいいのかもしれません。
④アルトコインも視野に入れる
ビットコイン以外の仮想通貨は、通称「アルトコイン(代替コイン)」と言います。現在、世界で1500種類以上があると言われています。基本的の仕組みははビットコインと同じですが、細かい技術的な部分でそれぞれ特徴があります。
アルトコインを購入するメリットは、ビットコインを改善されているものが多いことです。また、市場規模がまだ小さいコインが多いので、
今後拡大する余地を含んでいます。
それでは、ある程度出回っていて、今後の利用が拡大すると言われているアルトコインを5つご紹介します。
ビットコインの次に時差総額が高く、知名度もある仮想通貨。様々なサービスに活用することを念頭に開発されたため、拡張性が高いと言えます。今後、ブロックチェーンを介した金融サービスの多くが、イーサリアムを利用する可能性もあるされています。
リップルは、国際送金のために開発されました。このコインを使えば、手数料がとても安く、そして素早く送金することができます。(ビットコインは、以前より取引に時間が掛かるようになりました)そのため、日本の大手銀行をはじめ世界の300社以上が、このコインの送金ネットワークに参加しています。
いまアルトコインの中で注目されているのがこのコインです。なぜなら、開発会社エンジン社のブロックチェーンフォーラムで使われるデジタル資産・NFTの裏付けになっているからです。NFTを使えば、ゲームのアイテムやデジタルアートの所有権の売買にも使え、デジタルサービスの一躍を担うと期待されています。
規模の拡大によって取引の遅延が起きるようになったビットコインを改善して生まれたコインです。ルールが変わって新仕様となったため、ビットコインから分裂した別のコインになりました。処理速度が向上したことで、取引手数料が安くなるメリットがあります。
ビットコインの課題を補填するために作られたコイン。処理速度や取引手数料において兄貴分のビットコインよりも優れているといわれす。今後、ビットコインに何か起こった場合、その避難的なコインとして利用されるのではと見られています。
アルトコインの注意点
アルトコインのデメリットは、ビットコインに比べ、相対的に信用度が低く、価格の変動がより大きくなる場合があることです。また、中には機能面でも信頼度が低いコイン(草コイン)が混在しているので、購入する場合は十分注意が必要です。
アルトコインを複数持った時の問題は、相場をチェックするのは大変なことです。が、これを合理的に行う方法があります。それは、
まず、ビットコインの相場を注目しておく。
アルトコインの相場の動きは、大まかに見れば、“親分”であるビットコインの値動きに連動します。ですから、ビットコインの動きに注意していれば、アルトコインの動きはだいたい把握できるわけです。
ただ最近では、ビットコインよりも時差総額2位のイーサリアムの方が、その他のアルトコインとの連動性が高いと言われているので、こちらの方でアルトコイン全体の動きを把握する方法もあります。
⑤経済ニュースを気にする
仮想通貨を購入しよう、または購入した場合は、国際ニュース、特に経済関係の出来事を気にするようにしましょう。仮想通貨は、株価ほどではないのですが、世界の動きに多少影響を受けます。
特にアメリカ政府の金融政策には特に注意。やはり世界の金融の中心はアメリカですから。
また、当然のことですが、ビットコインを中心とした仮想通貨関連のニュースは、見逃さないようにしましょう。特に2021年の暴落は、イーロン・マスクのツイートに加え、中国政府の仮想通貨への規制強化が大きく影響しました。
今年になって、エルサルバドルなどの国が、ビットコインを法定通貨に定めました。これが他の国に波及しないか、気になるところです。
まとめ
仮想通貨は、いろいろな意味で通貨の未来を先取りしているシステムです。今後、法廷通貨をコントールする各国の中央銀行とのせめぎあいが強まりそうですが、様々な産業と結びついて可能性は日の日に拡大しています。
様々な投資オプションの中で、アクティブでエキサイティングな存在と言える仮想通貨。自身の投資ポートフォリオ(ラインナップ)の一つとして保有するのも面白いと思います。なお、投資は自己判断で行ってください。■
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