家庭用【シュレッダー】おすすめ【アイリスP3GM】~セキュリティー重視!
知らない間にたまる各種書類や郵便物。片っ端から捨てたいのですが、やはり心配になる名前や住所など個人情報の拡散。そこであると便利なのがシュレッダーです。
しかし、家庭で使うとしたら、高価なものや、サイズが大きいものは要りません。それにシュレッダーは個人で買うことはめったにないので、
どれを買ったらいいか迷っていませんか?
会社のように頻繁に使うわけでもないので、もし5000円ぐらいの予算でという考えなら、おすすめは・・・
アイリスオーヤマの家庭用シュレッダー「P3GM」(アマゾン価格=4,160円)です。
今回はこの製品を購入し、使ってみた感想を含めて、良かった点、そしてちょっと残念だった点もご紹介します。また、合わせてライバルとなる他の製品もリストアップしていますので、是非、実際買うときの参考にしてください。
注目!5つの重要ポイント
家庭用のシュレッダーといっても、譲れないポイントがありますよね。今回は特に重要な5つの点について、P3GMを検証したいと思います。
1.どれぐらいの紙を細断できるのか?
シュレッダーの作業は、できるだけ素早く終わらせたいものです。できるだけ多くの量を、一度に切断破砕してしまいたい。しかし、家庭用のシュレッダーの場合、
紙の処理能力に限界があります。
また、1度の処理枚数と合わせてチェックしたいのが
細断のスピードです。
いくら一度に多くの紙を入れることができても、切断するスピードが遅ければ、時間がかかってしまいます。
まず、P3GMの投入口の幅は、A4サイズの紙を縦に入れられる22cm。通常、家庭で処理する書類は多くがA4サイズかそれ以下なので、問題はないと思います。
一度に処理できるのは紙3枚。これは他の家庭用製品に比べると、優れているとは言えません。しかし、P3GMが優れているのはその細断スピード。
A4サイズの紙を、約3.5秒で切断します。
比較的高速で処理できるので、次から次へと紙を入れることができるのです。
もし、紙3枚以上、細断したいということなら、デザインやサイズも同型のアイリスオーヤマ 「P8GC」(アマゾン価格=3,546円)があります。この製品なら処理枚数は最大8枚。ただし、細断の細かさはP3GMには劣っています。
デザインとサイズが全く同じなP8GC
2.どれぐらい連続して細断できるのか?
家庭用シュレッダーを使って初めてわかるのは、
連続使用による加熱です。
作動部分の温度が限界に達すると、シュレッダーは安全のために自動で停止してしまいます。これはどの製品でも同じです。
連続使用できる時間な製品によって差があり、高価なものになるほど長時間になります。この点、P3GMは平均より若干短い3分。しかし、考えてください。日常的に家庭で一度に3分以上連続して使用することがあるでしょうか。
細断したい書類を、その都度細断すれば、かかる時間は15秒ぐらいでしょうか。もちろん確定申告のために保管しておいた書類などを、まとめて細断する場合があるかもしれません。ただ、それは一年に1度か2度くらい。その時だけは、適度にシュレッダーを休ませてながら使えばいいだけです。
ちなみにP3GMは連続使用で自動停止すると、長いときは30分待たなければいけないので、その前で休ませるのがポイントです。
どうしても連続使用が避けられない人におすすめのは、フェローズ の家庭用シュレッダー 「16MC 」です。なんと連続使用が30分もできる優れもの。(一回の枚数も7枚)しかし、その分お値段は高く、15,400 円(アマゾン価格)となっています。
3.どれぐらい細かくカットできるのか?
実際、シュレッダーを使った人でないと気付かない重要な点。
それが細断の細かさです。
以前、別のシュレッダーを買ったとき、そんなことは一切気も留めていませんでした。ところが細断された紙くずを見ると、単に縦に長くカットされただけ。(「ストレートカット」と呼ばれます)紙くずによっては、印刷された文章が結構読める状態で残っていました。
これでは、シュレッダーをかける意味がないですね。
P3GMのカット方式は「クロスカット」。
縦にカットすると同時に、短く横にもカットします。その細断された切れ端は2㎜×11㎜と極端に細かいので、紙がある程度粉々になり、再生はほぼ不可能です。この点、同価格帯の製品の中で優れており、
万全なセキュリティー対策になります。
4.音はうるさくないのか?
会社のシュレッダーを使った人なら知っている、シュレッダーのうるさい音。これは家庭用の小型なシュレッダーでも変わりません。
P3GMの騒音は、データによると48dBとされています。他の製品は平均して50dB超が多いので、比較的静かな方だと言えます。しかし、購入前に他の人のレビューをチェックすると、「うるさい」という意見が多く見られました。その上で、実際使ってみると・・・
「それほどでもないな」というのが実感でした。
しかし、さすがに真夜中に連続して使うのは、少し気が引けるうるささなので、ある程度覚悟して購入する必要があります。
夜中の作業が多かったり、乳幼児のいる人には、やはりもっと静かなシュレッダーがいいですね。同じアイリスオーヤマから、若干静かな製品も出されています。それが、 P6HCS(8,143円=アマゾン価格)です。
5.場所はとらないか?
シュレッダーは常に使うものではありません。また、時々、別の場所にもっていってまとめて書類を細断することあります。ですから、できればコンパクトがいいですね。
ちなみにP3GMのサイズは、幅約32 x 奥行17 x 高さ35cm。机と棚の隙間に入る寸法で、決して小さくありませんが、書斎のごみ箱ぐらいのサイズです。
もちろん、さらに小型の製品は他にもあります。が、紙くずが直ぐにたまってしまい、頻繁に捨てなければいけないという欠点があります。
それでも卓上サイズが欲しい方は、こちらのシュレッダーはどうでしょうか。アスカのアスカ クロスカットシュレッダー B03(3,233円=アマゾン価格)。サイズは、デスクの上も置ける幅37.5×奥行9.5×高さ18.4cmです。
実はありがたい点は?
重要な5つの点以外で、P3GMにはありがたい点がいくつかります。それをご紹介します。
捨てる回数は少なくて済む
P3GMが細密に切断できることは既に紹介できました。その性能によって得られるもう1つの利点が、紙くずを捨てる回数が少なく済むということです。
なぜなら切れ端が細かいため、下にたまる際もかさばらないということです。なんとA4サイズの紙、120枚分の紙くずがためられるといいます。結果、捨てる回数も少なくて済むわけですね。
紙くずの処理がらくらく
以前、別のシュレッダーを使っていた際に、紙くずを捨てるとき、誤って床にこぼし、「あ~あ」となりました。特に、紙くず受けが引き出しになっていると、ごみ袋に移すときに過つてこぼしやすくなります。
その点、このP3GMは、ごみ袋をケースに入れた状態で使用できるので、紙くずを捨てる際も、そのままごみ袋を取り出すだけなので簡単。床にこぼす心配もありません。
ホチキス付きも細断できる
複数枚ある書類は、往々にしてホチキスで止められています。このホチキス付きの書類は、シュレッダーの大敵ですね。ホチキスで止められた書類を入れようものなら、止まるだけでなく大切な刃を歪めてしまいます。
しかし、家庭用のシュレッダーでもこの難点を克服している製品が出ています。このP3GMもそのうちの1つ。一般に使われる10号の針ならば、問題なく入れられます。
しかし、その枚数が4枚以上だと、その厚さで止まってしまいますから、3枚ずつ破って、最後にホチキスが付いた3枚をシュレッドしましょう。
残念な点は?
P3GMは、家庭用な上に価格が比較的手ごろということで、残念な点もいくつか見受けられます。この製品の購入を決める直前に読んで、「このぐらいは仕方ない」と思えるかどうか考えると、使い始めてから後悔しません。
持ち運びが不便?
機械部分は下部のダストケースの上にスポッとはまっていますが、単に上に乗った状態になっているだけです。ケースに手を掛ける部分はありません。そのため持ち運ぶときは、下から抱えるように持たなければなりません。
ちなみに重さは、3.7kgあります。
保証がわずか6か月
家電を購入する際に必ずついていつのが品質保証。通常、1年が常識です。また、最近は2年、またはそれ以上、保証する製品も少なくありません。ところがこの製品の保証は6か月と通常の半分。シュレッダーというのは、使用頻度が高いと、不具合を起こすケースが多いようなので、これは十分ではないと思います。
ディスクが細断できない
個人情報の保護という観点で言えば、紙以外に機密情報が保存されたディスクをどう処理するかも問題ですね。家庭用のシュレッダーでもディスクを細断できれば便利ですが、残念ながらP3GMはできません。同じように古いクレジットカードも細断不可です。
そこで、「バリバリ」とディスクが細断できるシュレッダーで良さそうな家庭用シュレッダーが、コクヨの Silent-Duo KPS-MX100W(11,200円=アマゾン価格)です。これは古いクレジットカードも破壊してくれます。
まとめ
シュレッダーというのは、基本、業務に使う製品です。それを家庭用と言えども5000円程度で買えるわけですから、性能はある程度譲歩することが必要です。その上で購入を決める前に、もう一度問いかけてください。
どのぐらい自分の個人情報を守りたいのか?
もし「十分守りたい」というならば、5000円のP3GMは上出来です。もし、これ以上の性能を求めるとしたら、迷わず予算を上げて、1万円以上のものを考えてはいかがでしょうか。■
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