【ソニーSRS-XB12】おすすめポータブル・スピーカーを使って評価は?
「スマホやタブレットの音を、どうせならより良い音で聞きたい」「お風呂に入っているときに音楽を楽しみたい」。今そう思っているあなた。
どのポータブルスピーカーを買ったらいいか、迷っていませんか?
そこで、おすすめしたいのがソニーのポータブル・ワイヤレス・スピーカー、SRS-XB12です。
しかし、おすすめの製品だからと言っても、短所も気になりますよね。そこで、XB12を実際に購入し、使用した体験を踏まえた正直な評価をご紹介します。ぜひ読んで、購入する際の参考にしてください。
スペック&ライバル比較
まず、SRS-XB12のスペック(仕様)から確認しておきましょう。それと合わせて、XB12の立ち位置を把握するために、スタイルや価格帯が近い製品も併せて並べてみました。
ちなみにXB10はXB12の旧型、XB01はXB12の廉価盤です。(価格はすべて「アマゾン価格」です。製品名をクリックすると、詳細が見られます)
SONY XB12 | SONY XB10 | SONY XB01 | Anker Soundcore mini | JBL FLIP5 | |
価格 | ¥6282 | ¥7590 | ¥3864 | ¥2399 | ¥7908 |
総合出力 | 5W | 5W | 3W | 5W | 20W |
サイズ | 74x92x74 mm | 75x91x75 mm | 81x58x57 mm | 67x67x67 mm | 181x74x69 mm |
重量 | 243g | 260g | 160g | 215g | 540g |
駆動時間 | 16時間 | 16時間 | 6時間 | 15時間 | 12時間 |
電源 | microUSB/ 充電池 | microUSB/ 充電池 | microUSB/ 充電池 | microUSB/ 充電池 | USB/ 充電池 |
スリープモード | 〇 | 〇 | ? | X | 〇 |
チャンネル | モノラル | モノラル | モノラル | モノラル | モノラル |
マイク | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | X |
入力 | ミニプラグ x1 | ミニプラグ x 1 | ミニプラグ x 1 | アナログ x 1 | X |
防水 | IPX7 | IPX5 | IPX5 | X | IPX7 |
色 | 6色 | 6色 | 6色 | 4色 | 6色 |
肝心の音質は?
まず、皆さんが一番気になるポイントは、これではないでしょうか。
音質はどうなの?
もちろん所詮、出力5Wのミニスピーカー。それも1個だとモノラルなので、それを差し引いて考える必要があります。その上で言えることは…
バランスの取れた音になっているということ。
「中高音」は、ある程度切れがよい音を出してくれますし、「低音」もしっかり感じることができます。特にスピーカーをテーブルなど板上に置いたとき、それと共鳴してより低音が響いてくれます。
ということは、どこかにぶら下げたり、横にしたりすると、低音は半減してしまいます。それが欠点といえば欠点です。
また低音に関しては、マニアの間では不満を抱く人が多いようです。とくに旧型XB10から買い換えた人のなかでは、「低音が効かなくなった」という意見が散見されます。しかし、低音のビートに対して特にこだわりがない限り、大きな失望はないかと思います。次に…
音量です。
このスピーカーは、あくまで「PCやスマホの音を少しリッチに聞きたい」とか「風呂で湯につかりながら音楽を満喫したい」という程度のレベルと考えておきましょう。ですから、決して10畳のリビング全体を包み込む音量は出せません。そのあたりは前もって覚悟しておきましょう。
良かった点、許せる点は
それでは次に、音以外のポイントについて、「よかった点」「許せる点」をリストアップしておきます。
かさばらないサイズ
ポータブルという名前がピッタリのサイズです。写真でご覧のように、手のひらにスッポリ収まります。また、重さも250グラムと、バックパックにぶら下げてもそんなに気になりません。
材質もスピーカーと底の部分以外、パウダーコーティング仕様になっていますので、持った時に適度に手に吸い付く感じがして、扱いやすいです。また、モノにぶつけた時も変形しずらい風体で、野外でも安心して使えます。
便利なストラップ付
側面にストラップ用の穴が開いています。ここに付属のストラップを付ければ、持ち運びに便利。どこかに吊るして使うことができます。(取り付けるときに、少してこずりますが…)ただ、据え置きでの使用が中心の場合は、邪魔になりそうなので、取り外した方がいいでしょう。
実はこのストラップ、旧型XB10のリンク状から、帯状に変わりました。旧型ではリンクに本体を横乗せすると、スピーカーを横向きに安定させて使うことができました。しかし、今回のストラップでは横向きに安定させられないのが難点です。
安定したブルートゥース
みなさんが音質以外で最も気にしているのが、通信の安定性ではないでしょうか。さまざま機器がブルートゥースでつながる昨今、機器同士を適切につなげることが難しくなっています。
その点、このXB12のブルートゥースは強力で、間違いなくつながります。つながる距離は障害物がなければ7~8メートル。近距離ならばドア2枚ぐらいはらくらくすり抜けます。(もちろん普通の木製ドアですが)
防水性も優れている?
防水スピーカーの魅力は風呂場で音楽を楽しめることですね。その点、このスピーカーはおすすめです。防水能力が、旧型のXB10がIPX5だったのに、XB12はIPX7と二段階レベルアップしています。
ちなみにIPという基準は国際電気標準会議で定められた機器の保護性能を表す基準です。それによりますと、XB12とXB10の性能は次の通りになります。
等級 | 基準となる能力 |
IPX5 (XB10) | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない |
IPX7(XB12) | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水する事がない |
ご覧にように、XB12の場合、誤って湯舟に落としても、すぐ拾い上げれば大丈夫ということのようですね。
参考に、IPX7の「IP」は、International Protectionの略。「X」の部分は防塵性を表し、その能力がある場合は能力に合わせて数字が示されます。また、XB12は、防塵レベルでもIP6X、つまり粉塵が中に簡単に入らないことになっています。 (上部のスピーカーまでは入る?)
気になった点、今一つの点
ここからは、実際使ってみて、やっぱり気になった点、気が付いた点を挙げておきます。
▼ブルートゥースが強力すぎる?
ブルートゥースのつながりが強力なため、逆に問題もあります。他の機器を押しのけてつながってしまうことです。XB12の接続を解除して別の機器とつなぐ場合やXB12がオンの場合、別の機器を選択した場合でもXB12につながってしまうのです。
例えばタブレットやスマホから、別の機器、例えばヘッドフォンにブルートゥースでつなげようとすると、XB12に優先的につながってしまいます。
正直言って、これにはてこずっています。それぞれの機器をリセットにしてやり直したり、XB12を遠ざけたり。毎日、いろいろ苦心しているのが実情です。
▼音の遅延問題
使い始めて一番ショックだったのが、音の遅延が顕著なことです。XB12は、主にアマゾンのタブレット、Fireとつなげて使用しています。そのなかで一番見ているのYouTubeなのですが、映像とXB12の音がずれてしまうのです。
BGMなど音楽系ならまだ許せるのですが、映画やドラマなど俳優のセリフが遅延して聞こえるのは困ったものです。これはXB12に限ったことではなく、ブルートゥース機器の全体の問題なのかもしれませんが、技術的に何とか解決してほしいと思います。
▼充電の入力口が、Type-C 端子ではない
最近の充電のケーブルは、差し込みの上下がないType-Cが多くなっています。しかし、XB12の充電入力口が昔ながらのmicroUSB。旅行などの時、スマホ用の充電ケーブルと合わせて二種類持っていくのは、少しめんどうですね。
▼バッテリーがそんなに持たない?
ノートPCなど、公式発表よりも短いバッテリー持続時間。スペック表でもご紹介したようにXB12のバッテリー持続時間は16時間とされていますが、いまのところそこまではバッテリーが持たない感じが、正直しています。今度、しっかり実測して、ご報告したいと思いますので、しばらくお待ちください。
▼ステレオにしたければもう一台
XB12を購入する前から分かっていることですが、スピーカーはモノラルです。ステレオにしたければ、もう一台購入する必要があります。
音が結構いいので最初はモノラルで満足しましたが、最近はやはりステレオでも聞いてみたいと思いうようになりました。特に音楽はステレオでなければ本領を発揮できません。近くもう一台、購入する予定です。
▼出力は大きさ相応
近くで聞いている分には十分な音量ですが、少し広い部屋、例えば10畳ぐらいの部屋で聞くと、やはり出力不足です。出力のワット数が5Wなので、これは仕方がありません。手っ取り早い解決方法は、もう一台買って、10Wのステレオにすることですね。
また、低音を重視するならば、旧型XB10を購入するのも方法です。さもなければ、もう一つ上のレベルの製品の購入を検討してはどうでしょうか。同じソニーならこれでしょうか。SRS-XB22。
▼操作ボタンの位置
旧型からXB12になってボタンの位置が下部になりました。そのせいで操作がし難いかもしれません。ただ、ボタン自体が浮き彫りになっており、何を押しているかを指の感覚で分かるようになりました。その点は改善されていると思います。
▼MICの音質がいまひとつ
XB12はマイクが付いているので、スマホやZOOMなどでの通信・通話で使うことができます。また、最近使用が増えているiphoneのSiriやAndroidのアシスタントでも機能します。しかし、問題なのは…
マイクの音質が芳しくないことです。
これは、PCなどへの接続方法によって改善するかもしれませんが、天下のソニーなだけに少しがっかりなところです。新型コロナウイルスの影響でテレワークが増えている昨今、次のバージョンでは是非改良を願いたいと思います。
まとめ
ソニーSRS-XB12について、メリットとデメリットを使用感を含めてレビューしてみました。いかがでしたか?総合的に言えることは、やはりソニーの製品だけにデザインと機能、そして性能がバランスよく作られていることです。
ご紹介した比較表でもわかる通り、同レベルの中国製品とは価格でどうしても負けてしまいます。ただ、長く使えば決して損はない製品だと思いますので、ぜひ購入を検討してはいかがでしょうか。■
ソニー SONY ブルートゥーススピーカー SRS-XB12 ブラック [Bluetooth対応 /防水] 価格:7,173円 |
-
前の記事
【マウスDAIV 4N】おすすめ14インチ・ノートPC~動画編集には、これ! 2020.06.14
-
次の記事
家庭用【シュレッダー】おすすめ【アイリスP3GM】~セキュリティー重視! 2020.08.05