2分で習得!【嫌いな人】が職場にいる場合の対処法とは?
毎朝、会社に行くことが嫌になることはありませんか。けして仕事が嫌いじゃないのに、そう思っているとしたら、大きな理由は一つしかありません。
職場に「嫌いな人」がいるからです。
プライベートなら、嫌いな人は縁を切ればいいのですが、仕事ですからそうもいきません。では、どうしたらいいでしょうか。
唯一できる解決方法として考えられるのは、相手に対する接し方、そして相手に対する捉え方を変えることです。
なぜなら、相手を自分が好むように変えることは、到底無理です。相手は子供でもなく、家族でもありませんから、「あなたの嫌いな点は、そこです」と言いつけて直してもらう訳にもいきません。
さらに、相手が上司だったら、「お前こそ変わったらどうだ」と逆に言いつけられるのが関の山です。
しかし、あなたは、あなたのものです。あなたの相手に対する態度や気持ちの持ち方は、あなたがその気になれば、変えられるはずです。
まず相手に接する時のあなたの気持ちを変えるのです。そうすれば、相手に対する嫌いのボルテージは下がるでしょう。さらに、それを継続させれば、時には相手を少しだけ変えられるかもしてません。
そこで、今回は嫌いな相手のタイプ別にその対処方法を、分かり易くご紹介します。僅か2分ほどの時間で、明日からの職場に向かうあなたの気持ちは、確実に楽になるでしょう。
嫌いな人が職場にいる場合の対処法とは?
具体的の対処法に入る前に、まずやっていただきたいことがあります。それは自分自身への問いです。
「相手が嫌いな理由は何なのか?」
なぜなら、相手が嫌いな理由が分からないまま解決しようとしても、解決方法も効果がないからです。そればかりか、ますます相手が嫌いなり、よりストレスがたまることになりかねません。
ですから、まず嫌いな相手のことを考え、理由を見極めましょう。思い出すだけで虫唾が走るかもしれませんが、ここは我慢してください。
あまり細かく理由を分けてもキリがありませんから、大きく5つの嫌いな理由をリストアップしました。ひとつひとつ考えながら、当てはまる理由を選んでください。
- ①プライドが高いから嫌い
- ②態度が悪いから嫌い
- ③人の話を聞かないから嫌い
- ④感情的だから嫌い
- ⑤何となく嫌い
多くの場合、嫌いな理由はひとつでないかも知れません。なぜなら、嫌いという感情は次から次へと連鎖するからです。ひとつ嫌いな点があると、それ以外の部分も嫌いになってしまうものです。
だからと言ってすべての理由を当てはめるのは止めましょう。「2頭を追うものは1頭も得ず」との如く、結局、問題の解決には至らないからです。複数の理由がある場合は、どうしても外せない理由を選んでください。
それでは、さっそく、タイプ別の解決方法をご紹介していきましょう。
①プライドが高いから嫌い!
仕事が出来るのか、単に学歴が高いのか。とにかく相手がプライドが高くて気に障るあなた。
こうした人に対処するためには、決して敵対的にふるまわないことが大切です。
なぜなら、プライドの高い人は、常に相手に対して優位に立とうとしているからです。
もしあなたが、それに対抗するような姿勢や言動を見せると、相手はそれを潰すためにさらに高圧的な態度を取ってきます。これでは、単に嫌いだけでは済まなくなり、対立関係になって、仕事やあなたの将来にも悪影響を与えかねません。
そこで、相手を「この人にはマウンティングしなくても大丈夫」と安心させることが、あなたの優先事項です。(最初はしゃくに障るかもしれませんが)
尚、このタイプに多いのが上司です。
「俺がお前のような若い頃は、これぐらいはできた」とか、「俺ほど早く出世したのは、他にはいない」とかがだいたい口癖です。つまり、絶えず自慢したいのです。
こういった上司に反発するのでなく、ごく簡単な言葉で返しましょう。「すごいですね」とか「さすがですね」だけです。
俗にいう「さ行」の誉め言葉ですね。残りは、「知らなかった」「センスありますね」「そうなんですか」です。
こうすることで上司には自慢した印象が強く残ります。その結果、自慢話は徐々に減っていくはずです。そうすれば、あなたも気持ちを幾らか落ち着かせ、接することが出来るでしょう。
★合わせて読みたい・・・2分で分かる【嫌な上司】の対処法~タイプで違うアプローチ
②態度が悪いから嫌い!
職場という規律と礼儀が求められるのに、同僚に対する態度がとにかく粗暴。あなたが、女性だとしたら、男性社員にこういうタイプが多いのではありませんか。
こういう人に対しては、できるだけ「物理的な距離」を置くことが一番です。
もし、接することになった場合でも、最小限のことをそつなくこなして、その場を離れるようにしましょう。なぜなら、
こういう人は、いわゆる「大きな子供」だからです。
子供に反応すると、子供は相手をしてくれると思い、積極的に向かってきます。だからをいって、全く構わないと逆効果。突然、突っかかってきたりします。
ですから、こう言う人には、「避けていると思われない程度」に物理的な距離を置いてみましょう。少し大きな声を出さないと、話が分からないぐらいがいいでしょう。
しかし、同じ仕事を担当した場合は、最低限のコミュニケーションを取らなければいけませんね。
その場合は、「いい加減にしろ」とか対等な立場でものをいうよりは、客観的でかつ少し上から目線で淡々と言いつけると効果的です。
具体的には、「そういう態度のままだと、次の異動でどこかに飛ばされるかも」や「今言ったことは、いつかは部長の耳に入る」とかです。つまり、悪ぶれていても仕事は守りたいと思っているので、そこを衝いておけば、相手の心の中にジワジワと不安が広がるでしょう。そして、幾分、おとなしくなるはずです。
もし、一向にあなたに対する態度を変えなかったら、「レッドカード」です。躊躇せず、上司に告発しましょう。
③人の話を聞かないから嫌い!
こういう人は、周りの見えていないことが多いです。ですから、あなたに対して悪気はありません。ただ余裕がないのです。
自分が嫌われていることさえ、気が付いていない場合が多い。
まず、この事実を知れば、あなたの相手に対する嫌悪感は軽減すると思います。
ただ、それでも仕事ですから、どうしても伝えたいことがありますよね。そういう場合は、相手が長々と話を始める前に、ひと言だけ言いましょう。
「一つだけ、お伝えしておきたいことがあります」
これをしっかり言っておけば、相手の関心はあなたに向かうはずです。なぜなら、相手はとにかく無駄排除、すべてを効率的に進めたいと思う実務派です。(自分では長々と話すのに、と思いますが)優先すべきことが明解に提示されれば、あなたの話を聞かないわけにいかないからです。
しかし、それは一時的な対処法です。それ以外は、残念ながら相手が話したいだけ放置しておくしかないでしょう。
もし、相手が上司ならば、人事部の受けはいいはずですから、2~3年で異動する公算大です。もし、相手が同僚か部下ならば、あなたが相手より優れている点を、何でもいいのでしっかり見せつけて置けば、あなたの話を聞くようになるかもしれません。
④感情の起伏が激しいから嫌い
どこにも一定数、こういう人は存在します。一日の内に、何かのきっかけで態度が一変する。周りはたまったものではありませんね。こういう人を好きな人はまずいません。上司がこのタイプだと、人望はまったくなく、姿を現しただけで職場に嫌悪感が漂います。
こういう人は、とにかくやり過ごすことです。
「突然発生する竜巻」のように、通り過ぎるまでじっと待つことです。けして、対抗しようとしてはいけません。相手の目的は、鬱憤の発散であって仕事の云々ではないのです。
逆に言うと、すべてのエネルギーを発散しきったら、忘れたように感情がおさまっていることが多いです。あなたが思うより、本人は相手が傷ついたとは思っていません。ですから、あなたがダメージを引きずるだけ損ということになります。
「何とかしてよ」とは思わないでください。「竜巻」に向かって、そういう感情を持つこと自体、あまりにも無駄ですから。ただ、こういう人と仕事を組まされたら、どうすれば良いでしょうか。
そういう場合は、竜巻の前兆を把握しておくことをお勧めします。
発生にはいつもキッカケがあります。例えば、「明日にプレゼンが迫っている」や「あり得ないミスをした」など本人に降りかかるストレス。または、外部の人間が「相手の地雷」を踏むことであったりします。
そういったことに、いつも気を配り。自分が吹き飛ばされないように、早めに避難しましょう。そうすれば、相手に対する嫌悪感がは軽減されるはずです。
⑤何となく嫌い
最後にご紹介するケースがですが、これが一番どうしようもないケースと言えるでしょう。
「特に理由があるわけでなく、何となく気にくわない」
こういう人は、必ず周囲に一人はいるはずです。
こういう「生理的に嫌い」というのは、俗にいう「相性の問題」です。ですから、生まれながらに定めるられたと思うことが特効薬です。ただ、唯一できることがあります。
一つでも構わないので自分にとって「メリットになること、またはなっていること」を見つけてください。
例えば、相手が自分の上司で、どうしても好きにはなれないが、周りから仕事ができると思われている。その部下であるあなたは、少なからずその恩恵を受けているはずです。周りから羨望されえいるかもしれませんし、または相手を見ているだけで仕事のノウハウを学べるかもしれません。
またこのケースでは、相手もあなたのことを「嫌な奴」と思っていることが多いようです。
(あり得ないことかもしれませんが)相手の喜ぶこと、ためになることを、一歩踏み出して実践するのも手でしょう。そうすれば、相手も「思ったより嫌なやつではないのでは」と、硬く閉ざされた扉を少しだけ開いてくれるかもしれません。
嫌いの理由はあなた自身?
ここまでタイプ別に嫌いな人との接し方について紹介してきました。何か気が付いたことはあるでしょうか。そうです、
単にあるがままに放置するだけでなく、何らかのアクションを起こすことで、変化が起こる可能性があるということです。
生きていく、生活していくために、職場の対人関係は避けて通れない問題です。ただ、何もすることなく「嫌だ、嫌だ」、「嫌いだ、嫌いだ」と自分の中でストレスをため込んでしまうのは、体にとっても良いことではありません。
ご紹介した解決策を実践することで、嫌いという感情は変わることはなくとも、ストレスがいくらか毎日軽減されれば、その恩恵はあなたの生活にとって大きなものになるはずです。
最後に一つだけ、お伝えしたいことがあります。
自分が相手を嫌いになっているのは、もしかしたら自分が「嫌い光線」を出しているからかも知れないことです。
特に「何となく嫌い」という場合、その理由がハッキリしていなからこそ、相手のすべてを否定している態度を取りがちです。
相手の立場になったら、こういう人は到底好きにはなれないでしょう。「相手は自分の鏡」とよく言われます。時には、嫌いな理由を自分に置き換えて考える視点の転換も大切です。■
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